東松山市にある「埼玉県こども動物自然公園」は、動物園やアスレチック、『ピーターラビット』の著者である大東文化大学 ビアトリクス・ポター資料館™などを備えた施設です。今回はそこで暮らしている約150種類の動物を中心にご紹介します。
園内は大きくふたつのエリアにわかれていて、エントランスを含む北園にはガラス張りの屋内展示施設「キリンテラス」があるほか、「ecoハウチュー」では小動物や「ペンギンヒルズ」でペンギンなどが、東園では国内では唯一飼育されているクオッカやコアラなどの有袋類の動物を見ることができます。園内では、ペンギンへのエサやりやポニー乗馬など、動物を身近に感じられるのも特徴です(一部別料金)。
しかも、県営の施設とあって、入場料(大人900円)をはじめ園内の飲食など、価格の設定が良心的なのもうれしいポイントです。
お得な値段でかわいい動物に癒される「埼玉県こども動物自然公園」、家族でお出かけにピッタリのスポットですよ。
東園のエリアで一番の注目は、日本ではここでしか見られないクオッカです。公開時間が平日と土日で変わりますが、屋外展示施設の「クオッカアイランド」では、ガラスや金網越しではなく、低い塀越しにクオッカの姿を見られます。オオカンガルーやベネットアカクビワラビーもウォークインタイプの展示になっていて、運がよければ動物を間近に見られます。
ほかにも1日を通してクオッカを見られる屋内展示施設や、コアラの展示施設「コアラ舎」もあり、様々なオーストラリアの動物を見られるエリアとなっています。
オーストラリア南西部に生息する小型のカンガルーであるクオッカ。左は、2025年10月21日に“ピコ”と命名されました!
人気者のコアラは、東園にある「コアラ舎」で見られます。通路にはコアラに関する豆知識が詰まった手作りパネルも。
ベネットアカクビカンガルーは、ウォークスルー形式の展示でこんなに間近で見られるんです。
子供に大人気のカピバラも東園で見られます。冬になると、温泉に入っている姿も見られるかも?
動物園の西側にあるのが、フンボルトペンギンのすむ「ペンギンヒルズ」です。ここは南米・チリのチロエ島の自然を再現していて、ペンギンが生息地と同じように歩き回ったり泳いだりする姿が楽しめます。
また、小型の哺乳類を集めた「小動物舎ecoハウチュー」は、動物の生態にあわせてふたつのエリアにわかれていて、昼行性展示エリアにはスナネコやビスカチャ、夜行性展示エリアにはホンシュウモモンガやハダカデバネズミなどが暮らしています。
「ペンギンヒルズ」のフンボルトペンギンは、水中を自在に泳ぐ姿と、丘の上を歩く姿のギャップがたまりません。
シセンレッサーパンダの屋外展示場は、木の上で休んでいる姿も見えやすい特殊なネットを使っています。
穴のなかで暮らすオグロプレーリードッグは、同じ目線で楽しめるようにトンネルから顔を出して鑑賞できる施設に。
群れで仲よく集団生活をしているミーアキャット。野生下では、それぞれが役割分担しているそうです。
こちらは「ecoハウチュー」の昼行性エリアにいるグンディ。ネズミのなかでもヤマアラシの仲間に近い動物です。
北アフリカや中央アジア、南西アジアの砂漠地帯に生息するスナネコ。熱い砂漠の上を歩くため、足の裏にも毛が生えています。
ネズミのなかでも、最大級の種であるウスイロホソオクモネズミは、2019年に埼玉県こども動物自然公園で日本初公開されました。
日本に生息するモモンガはリス科の動物ですが、こちらのフクロモモンガはフクロモモンガ科となり、お腹の袋で子を育てる有袋類です。
メインゲートを入って、すぐに広がる北園エリアで飼育しているのがキリンです。ここ「埼玉県こども動物自然公園」は、キリンの大きさを間近に感じられる、全面ガラス張りの屋内展示室「キリンテラス」が大きな見どころ。遠くからではなく、同じ高さの地面から見るキリンは大迫力! 小さなお子様はもちろん、大人もぜひ一度体験してみてください。
コツメカワウソやフラミンゴなどの動物も、こちらの北園で見られますよ。
お天気が良ければ放飼場で過ごすキリンも見られます。
「フラミンゴコーナー」では、ベニイロフラミンゴとチリ―フラミンゴのほか、ツクシガモなど様々なカモもいます。
埼玉県の県民の鳥で、国の指定天然記念物のシラコバト。埼玉県の公式マスコット・コバトンのモチーフにもなっている鳥です。
噴水広場の近くにいるヤギには、カプセル自販機で販売しているエサ(100円)をあげられます。
園内には、色々な動物を身近に感じられる体験コーナーが設定されています。
「ペンギンヒルズ」では、毎日午後1:30からペンギンへのエサやり体験(400円/雨天中止)を開催。ペンギンにエサをあげられるだけでなく、参加者は記念品のペンギンカードがもらえる大人気イベントとなっています。
こうした体験イベントは、それぞれ参加費や申込方法、受付時間が異なっているので、ご希望の方は事前の確認を忘れずに!
ポニー乗馬(大人400円/4歳から小学生まで300円)は、スタッフが付き添うので安心! 大人は火曜・水曜・金曜の午前のみ。
乳牛コーナーにある展示搾乳上では、無料で「乳しぼり体験」に参加できます。乳しぼりができる動物園は、日本でココだけ!
テンジクネズミ(モルモット)やウサギのコンタクト。参加は無料ですが、時間と人数が決まっているのでご注意を。
動物とのコンタクトのあとは、必ず手洗いを忘れずに! 体験コーナーの近くには、手洗い台が設置されています。
「埼玉県こども動物自然公園」ならではのおみやげを買うなら、メインゲートを入ってからすぐ右手にある「キリン売店」がおすすめ。ここでは、クオッカのぬいぐるみや文房具、キーホルダーや缶バッジなどの様々なオリジナルグッズを販売。友人に配るのに最適なお菓子も、種類豊富に取りそろえています。また、車イス(無料)やベビーカー(有料)の貸し出しも行っています。
このほか、東園の「コアラ売店」は、その名の通りコアラグッズが充実! 自由広場にある「中央売店」では、さまざまな動物のぬいぐるみを取りそろえています。
動物園が監修したクオッカの「親子ぬいぐるみ(5000円)」と、かわいいクオッカがプリントされた「クオッカトートバッグ(1500円)」。
普段使いもできるクオッカの「エコ素材クリアファイル(380円)」と「クオッカマスコットストラップ(1200円)」。
「埼玉県こども動物自然公園」は、飲食店も充実! 東園にある「レストランガゼボ」では、ボリューム満点の丼系メニューからお子様向けのメニューまでお手ごろな値段でいただけます。
フランクフルトやたこ焼きなどの軽食メニューがほしくなったら、園の中央にある自由広場付近の飲食売店「オーパル」へどうぞ。ゆったりとしたコーヒータイムやスイーツがほしくなったなら、天馬の塔付近のクレープも扱う「もりカフェ」へ足を運んでみてください。
広い園内を歩き回ったお父さんにおすすめのガッツリ系メニュー、「タルタル炭火焼き鳥丼(1000円)」。
お子様にはバラエティ豊かな「コアラランチセット カレー(650円)」を。メインメニュー違いのラーメンやミートソースも有り。
【内部施設データ】
■レストランガゼボ
営業時間
10:30〜15:30
モデル:小林眞琴、こうちゃん