1919年の発売以来、さわやかな味と香りで100年以上に渡って愛され続けている「カルピス」。そんな「カルピス」の美味しさの秘密や歴史、込められた思いなどを伝える「カルピスみらいのミュージアム」をご紹介します。
「カルピス」の巨大ボトルがお出迎えしてくれるミュージアムでは、生みの親・三島海雲氏のエピソードをアニメ化した作品を上映。「カルピス100年ギャラリー」では、歴代の広告やパッケージなどの貴重な資料を展示しています。「発酵のへや」では、通常では目にできない発酵タンク内の映像とともに、発酵時の香りを体験。「カルピスウォーター」またはペットボトルの製造ライン見学は、ガラス越しに見ることができるので面倒な着替えなども不要です。
ツアーのしめくくりには「カルピス」の試飲やおみやげまでもらえる「カルピスみらいのミュージアム」。見学ツアーの予約は公式サイトやお電話からできますので、開催日をチェックしてみてくださいね。
ミュージアムでは、まるで栄養剤のような形をしていた初代ボトルのレプリカをはじめ、歴代のパッケージや広告を集めた「カルピス100年ギャラリー」があります。
発売当初は栄養剤のようなパッケージだったボトルが、水玉模様になったのは1922年からで、天の川をイメージしたものだったのだそうです。また「カルピス」は発売当初から一流の美術家に広告デザインを依頼しており、100年前から高いクオリティの広告を展開していたことに感心してしまいます。
1919年に発売された当時の商品パッケージ(複製)。パッケージのミロのビーナスは、健康美を象徴したものだったそう。
「カルピス」は当時としては珍しく、イメージ戦略にも力を入れていたのが特徴。こちらは発売年に出した、初の新聞広告です。
「カルピス」といえば水玉のイメージですが、採用したのは発売から3年後の1922年から。しかも青地に白の水玉でした。
水で希釈する必要がなくなった「カルピスウォーター」は1991年に登場。あの味が手軽に自販機で買えると大ヒットに!
「初恋の味」の有名なキャッチフレーズをはじめとする、歴代の広告も。皆さんの印象に残っているのはどの広告?
旧カルピス社の創立85周年記念パッケージに使われた、影絵作家・藤城清治氏による連作「四季の少女」も展示。
「カルピス」は新鮮な生乳から脂肪分を取り除き、「カルピス菌」という独自の乳酸菌と酵母をブレンドしたものを加えて2度の発酵を行うことで作られています。このミュージアムでは、複雑な製造工程をプロジェクションマッピングや映像を使い、わかりやすく解説してくれます。さらに「発酵のへや」では、発酵を行うタンク内の映像に加えて、2度目の発酵の際に発生する「カルピス」ならではの甘酸っぱい香りが! 知識だけでなく、体験的に発酵の仕組みを学ぶことができるようになっています。
壁には「カルピス」にまつわる豆知識がいっぱい。有名な「初恋の味」というキャッチフレーズ誕生した際のエピソードも!
プロジェクションマッピングとモニターの映像を組み合わせ、原料の生乳から「カルピス」がつくられるまでの製造工程を紹介。
この「はじまりのへや」では三島海雲氏が「カルピス」を生み出す原体験を、アニメーション作品にして上映しています。
「カルピス」ができあがるまで2度行う「発酵」の工程を紹介する「発酵のへや」。あの甘酸っぱい香りも体験できます!
ミュージアムの見学ツアーでは、「カルピスウォーター」などのペットボトル入り飲料など製造している工場を見学することもできます。
試験管のような原型が過熱・成形されて見慣れたペットボトルの形になると、次々とドリンクが注がれパッケージを貼り付けて見慣れた商品の姿になり、商品のチェックをして箱詰めされるまでの工程が自動化された様子は圧巻! ガラス越しでは見えにくい機械の動きは、映像で解説をしてくれるので細かい機械内の動きまで知ることができますよ。
ミュージアムのある群馬工場では、「カルピス」をはじめとするペットボトル飲料を1日300万本製造しています。
右手に持つ試験管のような“プリフォーム”を、加熱して金型に入れて成型して左手のペットボトルに!
「カルピス」の美味しさの秘密をしっかり学んだら、見学の締めくくりは「カルピスラボ」での試飲コーナーへ! ここでは「カルピス」一杯分のポーションと「アサヒ おいしい水」のボトルが配られ、自分好みの濃度の「カルピス」をいただくことができるんです。最近は希釈済みの「カルピスウォーター」などの商品がありますが、お父さんお母さん世代なら「カルピス」の濃度にこだわりがある人も多いのでは?
「最適な濃さがわからない」という人も、コップに目盛り線が入っているので安心ですよ!
試飲コーナーでは濃度の目安のラインが入ったカップを使って、お好みの濃さで「カルピス」を作っていただきます。
試飲の際に配られるペーパーコースターはお持ち帰りできます。さわやかな水玉柄が、テーブルの上に清涼感を加えます。
「カルピスミュージアム」の見学ツアー参加者だけが利用できるのが、1階にある「ギフトショップ」。ここではギフト用の「カルピス」やお菓子などの関連商品、文房具やTシャツなどなど、「カルピス」のグッズを販売しています。ギフト商品や詰め合わせなどもありますので、職場やご近所へのおみやげはこちらで買うのがおすすめです。
「カルピス」の製造工程で出る乳脂肪を使用したバターは、なかなか買えない評判の逸品! ちょっと気張ったプレゼントにいかが?
「カルピスギフト(1080円)」は、「カルピス」と北海道産の乳を使った「カルピス北海道」の2本のセット。
迷ったときにオススメな「カルピスおやつセット」はこれだけ入って1500円! 職場やお友達へのおみやげにも。
ノートやTシャツなど、水玉柄やイラストの入った「カルピス」グッズのほか、「三ツ矢サイダー」などの商品もあります。
「カルピス」の製造工程で分離した乳脂肪分で作られる「カルピス株式会社特撰バター(有塩1860円/無塩1910円・各450g)」。
モデル:菊池美玖(セントラルジャパン)