日本人の食卓には欠かせない“しょうゆ”の魅力を伝えるため、“食べる・学ぶ・買う・遊ぶ”のすべてが詰まった体験型複合施設として作られたのが「金笛しょうゆパーク」です。
「金笛」ブランドのしょうゆを製造する笛木醤油株式会社(以下笛木醤油)は、江戸時代の1789年に埼玉県の川島町で創業、以来昔ながらの製造方法でしょうゆを作り続けています。
「金笛しょうゆパーク」では、そんな伝統的なしょうゆの製造方法を無料で見学できるほか、しょうゆを知り尽くした醤油蔵が作ったお料理を自家製麺のうどんや地元・川島町産のお米を炊いたご飯と一緒にいただけるレストランや、しょうゆ作りには欠かせない木桶を使った遊び場やフォトスポットなどがあり、誰もが楽しめるスポットになっています。
材料や発酵・熟成の仕組みなど、知れば知るほど奥の深さに驚くしょうゆの世界。社会や化学、家庭科の勉強にもなるので、お子様の自由研究にはもちろん、大人も美味しく楽しく学べるスポットですよ!
笛木醤油では、しょうゆの原料や製造過程などを楽しく学ぶことができる工場見学を「金笛しょうゆ楽校」と命名。原料や製造途中のしょうゆを実際に見たり、蔵に漂う香りを感じて体験的に知識を深めることができるようにしています。さらに見学者には小学生ぐらいのお子様でも理解できるよう、やさしく丁寧に解説した教科書を配布。教科書と照らし合わせながら、非常にわかりやすく昔ながらのしょうゆ作りを案内しているのが特徴です。
今回の取材では、笛木醤油の十二代目、笛木吉五郎さんにご案内いただきました!
しょうゆの材料である大豆や小麦を貯蔵する「前蔵」。中はエアコンを使わずに温度や湿度が一定に保たれています。
見学の中では難しい言葉も出てきますが、教科書の説明に加えて実物を見ることができるため一目瞭然!
生の小麦(右)は「炒熬(しゃごう)」という工程を経て左の瓶のように。粒が膨らんでいるのがわかりますか?
巨大な木桶がお出迎えしてくれる「麹蔵(こうじぐら)」では、しょうゆの元になる「(しょうゆ)麹」つくりを行います。
大豆と炒った小麦を砕き、麹菌を加えてできた「麹(こうじ)」に、塩水を加えて木桶に入れて「諸味(もろみ)」に。
仕込みから3か月ほど経った「諸味」がこちら。茶色く色が変わり、大豆や麦が発酵した良い香りが!
諸味の中の麹菌や微生物たちに、活動に必要な酸素を送る「櫂(かい)突き」の体験コーナーも。(開催日限定)
38本の木桶が並ぶ「仕込み蔵」。昔ながらの製法を守る笛木醤油では、自然の温度変化に任せ時間をかけて熟成します。
じっくり見学する時間がない人におすすめなのが、入ってすぐにある「ミニ・ミュージアム」のコーナー。ここでは昔ながらのしょうゆ作りの工程や、しょうゆに関する豆知識などの展示が常時見学できるようになっています。
また隣接する「木桶バウム工房」では、「木桶バウム」を製造する様子を見ることができるだけでなく、不定期で焼き上がった直後のバウムクーヘンを販売。開催スケジュールはSNS等で発表されるので、ぜひお見逃しなく!
しょうゆ作りに詳しくなるパネルだけでなく、材料の実物なども展示しています。この諸味は右から仕込み直後と1か月後、2年後のもの。並べて見ると変化がよくわかります。
「木桶バウム工房」では、バウムクーヘンを焼く様子が見学できるほか、焼き立てほやほやの焼き立てバウムの販売も不定期開催! 実施日は公式サイトでご確認ください。
直売店のすぐ向かいにある「もぐもぐ広場」では、ベンチに座ってテイクアウトの軽食やスイーツをいただくのにぴったり。また、仕込みに使われる巨大な木桶のフォトスポットがあるので、ご来園の記念にもなりますよ。
また、ブランコやトンネル遊びなど元気いっぱいに遊べる「わんぱく広場」と、ハンモックに揺られてゆったり過ごす「のんびり広場」の2つの遊び場もありますので、小さなお子様連れにもオススメのスポットとなっています。
「わんぱく広場」のツリーハウスやトンネルは、しょうゆ作りに欠かせない木桶を使っているのもポイント!
まったり過ごしたいなら、ハンモックのある「のんびり広場」がおすすめ。このハンモックは大人も利用可能です。
パーク内にある「しょうゆ蔵のレストラン」では、じっくり煮込んだ「やわらか角煮(800円)」や柔らかく仕上げた「鶏肉の天ぷら(780円)」など、しょうゆの魅力と奥深さを実感できるメニューがいただけます。また、名物のうどんも店内の自家製麺を使ったこだわりの品。コシのある麺と、しょうゆと出汁のうま味を効かせたつゆの相性は抜群です。
なお、卓上調味料として金笛の各種おしょうゆが置かれているので、お好みの品を探すのにもピッタリ。気に入った商品は隣接する直売店でお求めいただけますよ。
胡麻味噌すったて汁と葱ぶた肉汁でいただく「醤油屋の木桶うどん(1080円)」。写真のおばんざいセット付きは1620円。
香ばしいしょうゆ味のおかかと大葉の上に肉味噌が乗った2個のおにぎりに、香の物が付いた「焼きおにぎり(550円」。
「金笛ソフトクリーム(420円)」は、ミルク・しょうゆ・ミックスの3種類。しょうゆの甘じょっぱさはハマる!
1本でもボリューム満点な「揚げしょうゆ団子(260円)」。甘辛なタレと海苔の組み合わせがたまりません!
昔ながらのしょうゆ作りを勉強したら、ぜひ「金笛・直売店」へお立ち寄りください。
しょうゆだけでなく、ドレッシングや焼肉のタレなどのしょうゆ加工品もあり、お料理の幅が広がること間違いなし! 中でも川越の老舗和菓子屋・福呂屋とのコラボ「スイーツにかけるしょうゆ(594円/100ミリリットル)」は、しょうゆの効いたみたらしダレに黒糖を加えたような味わいで、バニラアイスやパンケーキなどにかければ和の雰囲気に一変。普段とは違った楽しみ方ができます。
川越市市制100周年記念の「常若」は、川越産の大豆と小麦を使って3年間長期熟成した限定生産品です。
塩水のかわりにしょうゆを使い3年以上かけて作られる「再仕込生醤油」。封を開けた瞬間から華やかな香りが!
ギフトセットは、お試し用の小さなサイズから普段使いにうれしい大きなものまであり。全国発送も可能です。
地元産の卵を100%使い、ほんのりしょうゆが香る「木桶バウム(しょうゆ)」。ホール(1450円)とカット(230円)があり。
モデル:楓(セントラルジャパン)