さいたま市 岩槻人形博物館

【埼玉県さいたま市】

※この記事は取材時(2021年7月)の内容のため、現在とは情報が異なっている場合がありますので、ご注意ください。

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どんなところ?

2020年2月22日、さいたま市岩槻区にオープンしたのが「さいたま市 岩槻人形博物館」です。高度成長期には県内最大の人形生産拠点となった岩槻には、いまも多くの人形店や工房を見ることができます。そんな「人形のまち、岩槻」で、完成品としての人形はもちろん、その材料や製作道具、製造方法までを含めた「人形文化」を保存・展示・普及するための施設として「岩槻人形博物館」が生まれました。
館内には、日本画家であり人形玩具の研究家・収集家として知られる西澤笛畝のコレクションを中心に収蔵。雛人形や御所人形、郷土人形といったジャンルはもちろん、作られた年代も江戸時代から現代まで幅広い作品を展示しています。常設展の内容も定期的に入れ変わるので、訪れるたびに新たな作品との出会いがあるかも!?
埼玉県の、そして日本の人形が持つ美しさや歴史、奥深さを発信し、身近に楽しむことができるミュージアムになっています。

埼玉で作られた人形と、その製造工程を紹介

2つある常設展示室のうち、「展示室1」では岩槻を中心とした人形作りについて紹介しています。県内で作られた人形のほか、人形を制作するための道具や、製作途中の人形を展示することで、どのような工程を経て人形が完成していくのかを知ることができます。中でも、桐のおがくずとのりを練って粘土状にしたものを型に入れ、繰り返し胡粉を塗り重ねて作られる「桐塑頭(とうそがしら)」の製造工程は、ひとつひとつの作業の成果が一目瞭然! お子様の自由研究にもオススメです。
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養蚕が盛んだった埼玉県。こちらの「浮世人形 蚕神」(明治時代)は、養蚕の豊作祈願を込めて飾られたものでしょうか。

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思わず息をのむような美しさの「尾山人形 頭」(昭和時代/志水利市)。人形には当時の文化や風俗を伝える役割も。

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人形が作られていく工程を分かりやすく展示。なお、人形は頭や胴、小道具など、それぞれ分業制で作られています。

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人形作りの道具も展示しています。こちらは人形の命とも言える顔を作る道具。現代の人形作りにも通じるものが。

日本の様々な人形を見ることができるコレクション展示

「展示室2」には、「岩槻人形博物館」が所蔵するコレクションを展示しています。
中でも華やかで目を引くのが「雛人形」。面長なお顔が特徴の「享保雛」に、江戸時代後期に流行した「古今雛」、童謡でもおなじみの「内裏雛」など、様式や作られた年代による違いに注目すると、よりいっそう楽しめます。
他にも「御所人形」や「嵯峨人形」、「からくり人形」などの古典人形から、地域に根付いた「郷土人形」に現代の人形作家による創作人形も。日本の人形文化がいかに多様なものかを、実感すること間違いありません。
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日本の人形文化を広く根付かせたのが、江戸時代に流行した「雛人形」。こちらは江戸時代に作られた「享保雛」です。

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明治時代に製作された「古今雛」。男女の並びが入れ替わったのは、明治時代に西洋文化が伝わった影響との説も。

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嵯峨人形は、木彫り人形に胡粉を塗り重ねて立体的な模様を作り上げる。この「嵯峨人形 犬抱」は江戸時代の制作。

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こちらの江戸時代に作られた「からくり人形 品玉」は、人形が箱を上げ下げするたびに、中身が次々入れ替わるというもの。

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歌舞伎役者の顔に似せて作られた、「似顔人形 団十郎」(江戸時代)。首やかつら、衣装などを替えて楽しめます。

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久保佐四郎の「蟹満寺」(明治〜昭和時代)は、京都にある同名のお寺に伝わる故事が題材になっている作品。

2021年8月29日まで「御所人形」の企画展を開催中!

2021年7月17日〜8月29日までの企画展として、「御所人形―輝く肌の魅力」を開催中。ふくよかで健康的な子供の姿をした「御所人形」は、子孫繁栄の祈願や縁起物として上層階級の贈答品とされていました。江戸時代に作られた「御所人形 裸童」などの名品をはじめ、御所人形への憧れを反映した人形なども展示。ご家族の健康祈願もかねて、一度ご観覧されてはいかがでしょう。

「ミュージアムショップ」には人形グッズがいっぱい!

お気に入りの人形を見つけたら、お帰りの前に「ミュージアムショップ」へどうぞ。貴重な人形はお持ち帰りできませんが、ここでは所蔵品のポストカード(120円/1枚)を販売しています。「もっと詳しく人形のことを知りたい!」という方には、所蔵品の写真と共に解説を収録した「さいたま市岩槻人形博物館コレクション名品選」(1500円)がオススメです。
ご近所様やお友達には、人形の横顔をかたどった博物館のロゴマークと、かわいらしい「御所人形 裸童」が描かれた「オリジナルにんぱく飴」(500円)をどうぞ!
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やさしい甘さが特徴の「にんぱく飴」は、金太郎飴本店の製造。日本の伝統を楽しんだあとに、ぴったりのお味。

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かわいらしい御所人形や、見目麗しい雛人形など、様々な人形のポストカード。ご来館の記念にいかが?

隣接する「にぎわい交流館いわつき」もチェック!

「岩槻人形博物館」のすぐ隣にあるのが、「にぎわい交流館いわつき」です。ここでは、木目込み人形やちりめん細工、組紐など人形作りと縁の深い、様々なワークショップを随時開催(予約制/材料費は各自負担)。
また1階には、地元で採れたヨーロッパ野菜を使ったメニューをいただけるカフェレストラン「ヨロ研カフェ」があり、珍しい野菜を使った料理をいただけるだけでなく、直売コーナーで採れたて野菜も販売しています。色とりどりのヨーロッパ野菜を取り入れて、レパートリーの幅を広げてみてはいかが?
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季節の野菜を使った「ヨロ研野菜のワンプレート」(1540円)。左下はアンチョビとモッツァレラ入り花ズッキーニのフリット。

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ワークショップの内容は、「にぎわい交流館いわつき」のホームページでご確認を。先着順なので締切りにご注意ください。

【ヨロ研カフェ】

  • 所在地
    埼玉県さいたま市岩槻区本町6-1-2 にぎわい交流館いわつき 1F
  • 営業時間
    平日:ランチ10:00〜14:30/カフェ14:30〜17:00(L.O.16:30)
    土日祝:ランチ10:00〜15:30/カフェ15:30〜18:00(L.O.17:00)
  • 定休日
    年中無休
  • 公式サイト
スポット情報
  • 所在地
    埼玉県さいたま市岩槻区本町6-1-1
  • 電話番号
    048-749-0222
  • 観覧料
    一般300円、高校生・大学生・65歳以上150円、小中学生100円
    ※展覧会により観覧料が異なる場合あり
  • 営業時間
    9:00〜17:00
    ※入館は閉館時刻の30分前まで
  • 休館日
    月曜日(休日の場合は開館)、年末年始(12月28日〜1月4日)
  • 駐車場
    駐車場あり
    ※にぎわい交流館いわつきと共用
  • 公式サイト
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