深谷らーめん 藤や

【埼玉県深谷市】

今回は、深谷市西部に2026年5月にオープンした「深谷らーめん 藤や」をご紹介します。
この「深谷らーめん 藤や」は、新店ながらラーメンメディアやインフルエンサーから“注目の新店”として話題を集めているお店です。それもそのはず店主の江藤隆行さんは、業界に入る前から「年間200杯は食べていた」と語る根っからのラーメン好きが高じて有名ラーメン店へ転職すると、店長や商品開発を担当して人気メニューの開発にもたずさわったというキャリアの持ち主。出身である埼玉県内での独立を考えるなか、店舗や駐車場の広さなど理想的な物件と出会ったことで「深谷らーめん 藤や」をオープンしました。
そんな江藤さんが選んだのは、豚骨主体のスープにしょう油ダレ、短めの中太麺という、いわゆる“家系”スタイルのラーメン。これについて江藤さんは「ラーメン全般が好きなんですけど、自分が“作りたい”とか“売りたい”っていうものよりも、“自分が食べたいラーメンを作っている”という感じですかね」と明かし、あくまで自分の好きなラーメンが軸足にあることを明かしてくださいました。とはいえいろいろな考えもあったようで、「おそれ多いので自分では“家系”とはいっていないんですけど(笑)、自分の好きなお店にも“家系”を名乗らずにこういうラーメンを出しているお店があったので」と付け加え、ラーメン好きならではの配慮もあったようです。
最後にお店の展望についてうかがうと「地元の人に愛されるように、って言うと月並みな答えになってしまうんですけどね。あとはちょっと遠くからもお客様が来てくれるような、“田舎にポツンとある行列店”みたいにできればと思っています」(江藤さん談)と、しっかりと足元を見つめたお答えをいただきました。
名店出身の実力派店主が腕をふるう、確かなお味が魅力の「深谷らーめん 藤や」。ラーメン好きならいますぐチェックしておきたいお店ですよ!

食べ進めるうちにグラデーションする豚骨スープと絶品チャーシューが魅力!

今回は「深谷らーめん 藤や」のオススメ、「特製らーめん」(1300円)をご紹介します。ちなみにオーダー時には、麺の固さ・味の濃さ・油の量を選べますが、取材時はすべて普通でいただきました。
提供された器は、ハミ出した2枚の大判チャーシューと6枚のノリのインパクトのあるビジュアルで、鶏油+豚骨の食欲をくすぐる香りが立ちのぼっています。軽くレンゲを差し入れてスープをひとすくいいただくと、鼻に抜ける鶏油のほのかな香りに続いてしょう油のコクと豚骨のまろやかなうま味が舌を覆い、見た目に反して意外にも後味はすっきり、ふた口、三口とレンゲが進む味わいです。
続いてトッピングの合間から麺をつまみ上げ、軽くすすれば短めに切りそろえられた麺がスープと共にちょうどひと口分ほどが飛び込んできます。モチッとした食感の麺は食べ応えがよく、スープ単体でも動物系のほどよい味わいだったのが、噛むごとに小麦由来の甘味が加わることで味に奥行きが増していくようです。
そんなマイルド&クリーミーな豚骨ラーメンを食べ進めていくうち、スープの味に変化が!? じつは「深谷らーめん 藤や」のらーめんは、「食べ飽きない味を目指して」(江藤さん談)、スープ上層よりも下層の味を強くすることで、マイルド&クリーミーからタレの主張を強めたインパクトのある味わいへとグラデーションする演出を施し、一杯のラーメンを飽きさせない工夫がなされているのです。
大きな存在感を放つ大判のチャーシューは、口に入れた際の香ばしさと、赤身肉の食感、甘味と引き換えに口の中で溶けていくような脂が絶品! これは元々別の豚肉を使うことを考えていた江藤さんが、業者から「ぜひ一度試してほしい」と勧められて惚れ込んだ「雪国育ち」という銘柄豚を、低温調理した後に窯焼きにするという手間をかけて作り上げています。ノリにもこだわり「ちょっといい寿司屋でも使えないようなもの」(江藤さん談)と言うように、豚骨スープに浸しても負けない香りの良さ。お腹との相談次第ですが、「ライス」(ミニ50円~)とあわせていただくことをぜひオススメしたい食べ方です。
濃厚なうま味の黄身のみを半熟に仕上げた煮玉子は、創業100年の歴史を持ち、お店から700メートルほどの距離に養鶏場がある「愛鶏園」の卵を使用。「地産地消とまではいかなくても、なるべく地元の食材を使いたかったんですよね」と江藤さんが言うように、この日の白髪ねぎにも深谷ねぎが使われていました(時期や仕入れによって産地は異なります)。
“本家”のスタイルをリスペクトしながら、“自分の食べたい味”へとブラッシュアップを重ねた「深谷らーめん 藤や」の「特製らーめん」。遠征してでも食べる価値のある一杯を、ぜひ一度ご堪能ください!

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スープはまろやかな豚骨を主体とした味わいながら、食べ進めるうちに濃度が上がり飽きさせない工夫が施されています。

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すこしウェーブのかかった中太麺はもっちりとした食感。短めなので、強くすすらなくても食べられます。

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低温調理した豚肉を窯焼きにした大判チャーシュー。そのままはもちろん、スープに浸してご飯を巻くのもおすすめです。

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チャーシューの弾力とネギのシャキシャキ感がたまらない「ネギチャー丼」(350円)。ごはんの量は小・中・大から選べます。(写真は中)

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