らーめん 理庵

【埼玉県羽生市】

今回は羽生市役所の道を挟んだ目の前に2025年7月にオープン、2026年7月に1周年を迎えた「らーめん 理庵」をご紹介します。
群馬県で和食のお店を営む家庭に生まれた店主の須永理仁さんは、家業を継ぐために料理の道へと進み、ある日出会った名店のつけ麺に衝撃を受けてラーメンの世界へ。有名店で店長を任されるなど順調にキャリアを重ねていきましたが、都内の老舗行列店の店長の仕事ぶりを間近に見て「とても自分には太刀打ちできない」と自信を喪失してしまい、一時は飲食から離れてしまいました。しかし周囲の応援を受けて一念発起。ラーメンの世界へ戻る決意をすると、古くからお世話になっていた方から物件を紹介してもらえるなど、次々と縁が繋がっていき、お母様の実家のある羽生市に「らーめん 理庵」を開店する運びとなりました。
そんな須永さんが再出発に選んだのは、自身がラーメンの道を進むきっかけになった魚介豚骨のドロドロ系「濃厚つけ麺」。この選択については「流行ったから“またおま系”といわれてしまうんですが、食べた人に“でもやっぱりこれがうまいんだよな”って思わせるものを作ってやろうっていう思いでした」(須永さん談)とのこと。このほか、つけ麺のつけダレをラーメンスープにアレンジした「濃厚らーめん」に、煮干しをきかせた「あっさりらーめん」と「あっさりつけめん」の4種類をレギュラーメニューとして提供。そんな須永さんが人生の再起をかけた「濃厚つけ麺」は、ラーメン系インフルエンサーからも太鼓判を押される高評価を得て、一躍ラーメンファンの間でも注目を集めています。
お店の名前の由来をうかがったところ、「自分の名前から1文字取って“理庵”と付けたんですけど、フランス語で“リアン(Lien)”は“絆”という意味があるんです」と切り出し、少し間を置いて「僕には“あんな”という名前の妹がいたんですけど30代の若さで亡くなってしまって。フレンチのシェフを目ざしていた妹は、自分のお店の名前に“Lien”を使うつもりだったようで……。ラーメン店でフランス語もおかしいので当て字にしたんです。そうしたら母に“兄妹でやってるお店みたいだね”っていわれて、ハッとしました。だから“本当にやる気になったよ”っていう屋号なんです」(須永さん談)と、強い思いを明かしてくださいました。
一度は離れた世界に、強い思いと共に帰ってきた店主が作る渾身の一杯、ぜひみなさんの舌でお確かめください!

濃厚ドロドロつけダレに太さの異なる麺が暴れる強烈なインパクト!

今回は須永さんのおすすめする「らーめん 理庵」の「特製濃厚つけ麺」(1350円)をいただきました。
まずは、透明度ゼロなつけダレと、星の入った縮れた麺が組み合わさったインパクトあるビジュアルが目をひきます。つけダレを引き寄せようと器に手をかけると、熱々の器越しに感じるつけダレの温度にも驚かされるのでご注意を。
まずは1本、平打ちの麺をつまみ上げて口に含むと、もちもちとした弾力のある歯ごたえと、噛めば噛むほどあふれるうま味の麺に期待が高まります。続いてひとつまみの麺を、しっかりつけダレにくぐらせて口へと導くと、サバやカツオの魚粉の香りが鼻に抜け、ブタ由来の濃厚なうま味と甘みにあふれたつけダレが、唾液に触れた瞬間にハラハラとほぐれて口いっぱいに広がっていくよう。こうした自然な味の広がりは、須永さんいわく「炊き加減とか食材を入れるタイミングとか、“普通に作ればこういう味になるんだ”っていうのは修行時代に身に付けた」というように、確かな技術と手間を惜しまない丁寧な仕事から生まれた味わい。そしてつけダレのうま味が広がる口のなかで麺を噛むごとに、魚介系と動物系のうま味に炭水化物のうま味が融合してひとつになっていくグラデーションが楽しめます。そしてこのグラデーションを引き立てているのが、4種類の太さが異なる麺が混在する特注麺。すすった際の口への入り方や歯ごたえにランダム性が加わり、つけダレの香りと味を引き立てると同時に、麺自体の存在感も強調する組み合わせです。
低温調理されたピンク色のチャーシューは、しっとりとしたシルキーな舌触りの赤身と、脂の甘味にほのかな清涼感すらただよう逸品! 通常7~8時間という低温調理の時間を、なんと15時間ほどかけることで、この味を引き出しているそう。そして意外なインパクトを放つのが、刻んだ黄柚子の皮。濃厚系つけ麺では存在感が薄れがちですが、超濃厚なつけダレのなかでも、噛んだ瞬間口いっぱいに爽やかな香りが広がります。こちらは須永さんのお母様のご実家で作っている柚子を旬の時期に収穫、瞬間冷凍することでフレッシュな香りを保っているもの。香り高いノリと黄身の味が濃厚な玉子も、「玉子とノリだけは妥協していないですね」と胸を張る絶品揃い。
ふれておきたいのがナルトと三つ葉。丸く結ばれた三つ葉は、和食から料理の世界に入った料理人としての出発点、ナルトはこれまで修行してきたつけ麺・ラーメン店で、常にナルトが添えられていたというラーメン職人としての歴史と、それぞれ須永さんのルーツを表すトッピングなのだそう。
自身の人生を大きく変えた“ドロドロ系濃厚つけ麺”を磨き抜いた「らーめん 理庵」の「特製濃厚つけ麺」。名刀のようなとんでもないキレ味を秘めた味をぜひお試しください!

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麺を乗せただけでは沈まない超濃厚なつけダレながら、口の中に入るとさらりとほどけていくような口触り。

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四種類の太さが異なる麺が混ざり合った麺は、すすった際の麺の動きにも変化が生じて独特の存在感を発揮。

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通常の低温調理よりもさらに長い時間をかけることで、しっとりなめらな舌触りに仕上げた大判チャーシュー。

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辛味の効いた肉と辛子高菜が、夏場でも食欲をくすぐる「肉飯」(450円)。下のごはんも小さめの丼ほどのボリューム感。

スポット情報
  • 所在地
    埼玉県羽生市東6-16-19
  • 営業時間
    昼 11:00〜14:00/17:00〜20:00
    ※食材切れのため早仕舞いの可能性あり
  • 定休日
    木曜日
    ※詳細は公式SNSでの告知を参照
  • 駐車場
    駐車場あり(店前1台分/混雑時は近隣の公共駐車場をご利用ください)
  • Instagram
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