2025年12月26日 【埼玉県入間市】
今回ご紹介する名店は、圏央道の入間ICを下りて国道16号から県道8号川越入間線に入り、川越方面へ向かうこと約4キロメートル先にある熊野神社北の交差点を右折、約800メートル先の右手にある「南相馬 へうげもの 入間店」です。
店名が示す通り福島県南相馬市出身の店主・門馬由樹さんが地元で開いた「麺屋へうげもの」の支店として2021年にオープン。本店では豚骨や焼きあごを使ったラーメンを提供していますが、こちらの入間店では貝を使ったラーメンと油そばを提供しています。このあたりについて尋ねてみると、「僕は南相馬の出身で、東京に出てきてラーメンを食べたときに衝撃を受けたんですよ。だから、東京にあるおいしいものを地元のみんなにも食べてみてもらいたいと思って、南相馬で飲食店を始めたんです。でも関東でお店を出すとなると、同じメニューを出しても埋もれてしまう。こっちでは“信じられない!”ってなるものを出したくて、本店の限定メニューで人気だった貝のラーメンを出すことにしました」(門馬さん談)とのこと。さらに「南相馬は海産物がおいしいんですよ。だからうちのラーメンを気に入った人が、南相馬に旅行に来てくれたりしているんです。ラーメンって本当に人が動くので、町おこしもしたいんですよね」と嬉しそうに話してくださいました。
そんな門馬さんが自信を持って送り出す貝のラーメンは、水を使わずにスープを取る超々濃厚なうま味にあふれた一杯で、ラーメンサイトの埼玉県1位・全国でもベスト10入りする大人気店に! この人気について門馬さんは「うちの評価ってちょっと異常だと思うんですよ」と言って笑うと、「でも味だけではこんな点数にはならないと思うんですね。お店をやっているとお客さんを数字で考えてしまいがちだけれど、ひとりの人間なんですよ。だから僕はひとりひとりに“ありがとうございます”っていいたくて、券売機を置くのをやめたんです。それもいまの評価の一因じゃないですかね」と分析。そんな門馬さんの接客へのこだわりは、2011年の東日本大震災がきっかけ。「あの日から家族や友人と食事をすることが、“当たり前”ではなくなってしまった。今生の別れになるかもしれないその一席を、僕は100パーセントでお迎えしたいんです」と真剣な表情で話してくださいました。
地元・南相馬と、人と人とのつながりを大事に思う心、ふたつの思いが込められた「南相馬 へうげもの 入間店」のラーメン。ぜひ一度味わって、気に入られた際には南相馬にもお出かけください!
今回は「南相馬 へうげもの 入間店」のおすすめメニュー「すごい貝(時価)」をいただきました。“時価”と聞くと少し身構えてしまいますが、2025年12月の訪問時には1050円で、この1年以上は、このぐらいの金額を維持しているとのことです。
提供された器からは貝の美味しそうな香りが漂い、嫌な生臭さはまったくありません。さっそくスープを一口いただくと、口いっぱいに広がる貝のうま味成分の嵐! 貝ダシのラーメンを出すお店は多数ありますが、ここまで貝の主張が強いスープは珍しく、それでいて貝の味を濃縮したときに出る苦味やエグ味が皆無なことに驚かされます。使っている貝はハマグリ、ホタテ、アサリ、ホッキガイ、カキなどで、水を使わず日本酒だけを加えて貝ごとに鍋を分けてスープを取っているのだそう。手間のかかるスープの取り方に思えますが、貝のコンディションは日ごとのバラつきが大きく、「別々にスープを取って配合で調整する方がかえって手間がかからない(門馬さん談)」のだそうです。このためスープの味は日ごとに異なり、取材で訪れた日はハマグリのうま味が強く出ていましたが、別の日に訪れた際にはホタテの甘みが支配するスープとなっていました。スープに浮いた香味油は米油をベースにホタテやアサリ、カキとニンニクを煮詰めて香りづけのバターを加えたもの。全体的に貝の甘みに寄った味を、ブラックペッパーが引き締めています。
これに合わせるのはストレートの細麺で、うま味たっぷりのスープを含んでも小麦の香りが主張して、埋没することなくしっかりとした存在感を発揮。スープ単体でもインパクト十分な味わいですが、ここに麺が加わることでスープの味が薄まるのではなく、小麦のうま味と香りがスープに足りない部分を補う絶妙な組み合わせです。
トッピングは「店主の財布と相談」とのことですが、この日は軽く炙られたホタテの貝柱に、アサリ、ハマグリが並び、味玉半分に水菜がたっぷりに海苔が2枚。スープを含んだホタテやアサリ、ハマグリはメインディッシュ級の味わいに。水菜も熱々のスープに沈めればシャキシャキとした食感とさわやかな香りが濃厚なスープに慣れた口をリフレッシュしてくれます。海苔は麺と一緒に食べたりスープに溶いたり、サイドメニューの「貝めし(250円)」を巻いたりと、何にでも使えるバイプレイヤー。
食べ終えたあとに驚かされるのは、あれだけ圧倒的に感じられたスープが1杯食べ終わっても飽きたり重く感じたりしないこと。
その名に恥じない“どの店も目指さなかった方向”へと振り切った「南相馬 へうげもの 入間店」の「すごい貝」。一度味わえば二度三度と足を運んでしまう、ここでしか味わえないラーメンをぜひお試しください!
彩の国ラーメン紀行
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ラーメン ジライヤ
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