2025年11月27日 【埼玉県行田市】
今回ご紹介するお店は、秩父鉄道行田市駅の南口ロータリーから中央通りを南へ約100メートル進み、「セレネホール行田」の手前を右折して進むこと約80メートルの場所にある「支那そば くろ田」です。
店主の黒田正巳さんは、高校時代に中華料理店のアルバイトを経験すると、元々ラーメンが好きだったこともあって自分のラーメン店を開くことを考えるように。都内の煮干系ラーメンの有名店で10年間の修業を重ね「独立前に個人店での経験も積みたい」と、淡麗系ラーメンの有名店で2年半修行。2023年に待望の「支那そば くろ田」をオープンすると、翌年にはラーメンメディアの賞も受賞する名店となりました。
じつは店主の黒田さん、お店のある行田市とは縁もゆかりもなかったのだそう。しかし物件を探す中で現店舗の物件を見にはじめて行田市を訪れ、「僕はギラギラした町があんまり好きじゃないので、ご近所さんが下見に来た僕に声をかけてくれたりして、“ここがいい!”と決めました」と即決したとのことです。
独立にあたって黒田さんが選んだラーメンは「ずっと前から決めていた」という、“中華そば系”のラーメン。これに「周辺に昆布水のつけそばを出しているお店がなかったから」と昆布水のつけそばを加え、それぞれ白醤油と黒醤油を使った4種類の麺をレギュラーメニューで提供しています。また、ラーメンと同じぐらいのこだわりが詰まっているのがトッピングのワンタン。「ワンタンの魅力は独立前に修行先で再確認したんですけど、その日作ったものはその日のうちに、と鮮度に気を付けています。売り切れになってしまうと申し訳ないですけど」と、手間を惜しまず毎日仕込んでいる逸品です。黒田さんのラーメンに対するこだわりをうかがうと、「“一杯”ですね。自分は手を抜いたらすぐにバレると思うので、一杯一杯を丁寧に、だけです」とのこと。
最後に今後の目標についてたずねると「“もっと美味しく”ですかね。自分が学んできたラーメンを、この地域の人たちにもっと食べてもらいたいです」と真面目に語ると、「あとはカップラーメンを出したいんですよ! カッコよくないですか、名前の入ったカップラーメンって」と、黒田さんは満面の笑顔で話してくださいました。
一杯一杯、手を抜かない「支那そば くろ田」のラーメン、ぜひ一度行田へ食べに行ってみてください!
今回は「支那そば くろ田」のオススメ、「肉と海老ワンタン麺(白/1100円)」をいただきました。
お料理が出てきた瞬間に目を奪われるのが、黄金色のスープの美しさ! そっとレンゲを差し入れると、黄金色のスープとその上に浮かぶ油がキラキラと輝いて見えます。そのままスープを含むと、煮干や本カツオ節やサバ節などの節系、干しエビなどの魚介系と昆布を中心とした優しいうま味が、口の中でフワッと花開いていくかのよう。このダシの素性の良さをしっかりと感じさせる、白醤油のやわらかなうま味のバランスも絶妙で、ひと口ごとにスープのミネラル分が全身へと行き渡っていくような滋味深さです。
スープの中から麺を引き上げると、全粒粉のストレートの細麺が姿を現します。しっかりとスープを身にまとった麺をすすると、前歯ではパツン、奥歯ではコリコリとした心地よい歯ごたえが楽しめ、噛むごとに麺から湧き出る小麦の甘味と、全粒粉由来の香ばしさが口に広がります。なによりひと口目を食べ終えるとふた口目が食べたくなり、三口、四口と食べ進めるごとに味の解像度が増し、気が付くと一杯のラーメンに没入してしまいそう。
トッピングではこだわりのワンタンの、おハシでつまみ上げた際の重量感に驚かされます。まずは海老ワンタンからいただいてみると、エビのプリッとした食感と、噛むごとに溢れるジューシーな甘味。肉ワンタンもショウガをほんのり効かせて肉の弾力とうま味を強調した、スープと麺の味わいに沿った優しい味付けです。“鮮度にこだわった”と黒田さんが胸を張るように、スパイスを効かせて臭みを消すのではなく、素材やコンディションの良さを活かした逸品と言えるでしょう。
もちろん、チャーシューの仕上がりもワンタンに負けていません。低温調理されたチャーシューは、やさしい味わいのスープの中で野趣に溢れる肉の味と食感が明確な存在感を放っています。同じく低温調理された鶏チャーシューも、プリップリの食感に加えて鶏肉のうまみがスープとの相乗効果で一段引き上げられているかのよう。たっぷりと乗せられた青々とした九条ネギも、色味だけでなく香りもこのラーメンに乗せるならコレ! と納得の組み合わせです。
スープや麺、トッピングといった個々の仕上がりの良さはもちろん、器の中のすべてが“ダシの旨さ”を中心に組み立てられており、高い満足感を得られます。
淡麗系の中でも高い完成度を誇る「支那そば くろ田」の「肉と海老ワンタン麺」、この一杯のために出かける価値のあるラーメンをお試しください!
彩の国ラーメン紀行
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