2025年8月27日 【埼玉県さいたま市】
今回は、国道463号(浦和所沢バイパス)を北浦和から所沢方面に進み、下大久保の交差点を右折して県道57号(埼玉鴻巣線)を1.2キロメートル進んだ先にある「手打式特級多加水 御影麺 鏑矢」をご紹介します。
このお店は県内の有名つけ麺店に10年以上勤めた佐久間裕也さんが、“お腹も心も満たして、おもてなしとこだわりで幸せな時間を提供する”をコンセプトに掲げて、2025年4月にオープンしました。最大の特徴となっているのが、黒ゴマを練り込んだ自家製の“御影麺”。なにかを練り込んだ麺というと、コシや食感が損なわれたりしてしまうことも多いのですが、小麦粉に最上級の特級粉を使用し、加水率や塩分、調理方法などを工夫することで、黒ゴマの香りを生かしながら、もっちりとした食感と滑らかな舌触りを持つ御影麺を作り上げています。
個性的な麺を提供するお店では、通常の麺も選べる形にすることも多いのですが、「手打式特級多加水 御影麺 鏑矢」のメニューは御影麺の一本勝負! このメニュー構成について佐久間さんは「売り上げも大事ですけど、ウチでしか食べられない、みんなの記憶に残るような料理を提供して、お客さんに喜んでもらいたいんです」とのこと。「手間も原価もかかるので、経営者としては失格かもしれないですけどね」と笑って付け加えた佐久間さんですが、じつは過去にも独立に向けて準備をしていた時期に大病が見つかったために断念したことが。しかし40代を迎え人生最後のチャンスと考え、「自分が死ぬときに後悔したくないと思ったので、本当にいいと思った物を出したかったんです(佐久間さん談)」と、文字通り人生を賭けた御影麺で独立を果たし、高い評判を得て遠方からの来店者も多いお店となっています。
最後に今後の目標をうかがうと、「ウチに来たお客さんが幸せな時間や思い出を作れたらいいな、と思っています。修行先には11年いたので、お父さんお母さんに連れられて来た赤ちゃんが家族一緒に食べれるようになって、ひとりで1人前食べれるようになって、“うちの子はこの味で育ったんですよ”なんていわれるのを見てきました。だからこのお店もそうなれるように、キッチンは少し狭くしてでもテーブル席を作ったんです」と、未来の店内を想像するように話してくださいました。
名店ひしめく埼玉の地で、独創性に溢れた御影麺を提供する「手打式特級多加水 御影麺 鏑矢」、ぜひ一度お試しください!
今回「手打式特級多加水 御影麺 鏑矢」では、「御影つけ麺 中(1400円)」をいただきました。
お料理を見てあらためて感じるのは、灰褐色の麺に黒ゴマが入った麺の美しさ。まずはお店のおすすめ通り、麺を一本つまんで卓上の藻塩を振りかけていただくことに。滑らかなすすり心地と太麺ならではのもっちりとした歯ごたえは、本当に黒ゴマが入っているのかと疑ってしまうほど。それでいて小麦の美味さに続いて鼻に抜ける香りからは黒ゴマの存在が感じられます。この御影麺の完成度の高さの秘密は、佐久間さんが修行時代に考案した限定メニューの麺を原型としているから。それを独立に際して改良を重ねて、看板メニューとして磨き上げているのです。
続いてつけダレに目を移すと、見るからに濃厚そうなペーストとポタージュの中間のような粘度のもの。こちらは毎日100キログラム以上もの肉や骨、魚節や野菜を煮溶かして凝縮された、動物性のうま味と野菜の甘味が複雑に混ざり合ったつけダレとなっています。さらに驚きなのが濃厚でありながら麺とのからみがよいことで、これは余計な油や添加物ではなく食材をギリギリまで煮詰めて作ったからこそ。このからみのよさは、口あたりの滑らかさや味や香りの広がりにもつながっています。そしてなにより衝撃的なのがつけダレと麺の相性のよさで、これだけ濃厚なつけダレの中でも特等級小麦由来の麺のうま味と、黒ゴマのコクがしっかり主張して麺が埋没していません。
これだけ濃厚なつけダレを作るのには相当な労力が必要となりますが「僕には特別な技術も知識もありませんが、美味しい物を作りたいという気持ちと気合いは負けないので、みんながやりたがらない手間がかかることをやっています」と話した佐久間さんですが、確かな技術と実直な性格があればこそ作り上げられた味なのでしょう。
別皿で提供される具材は厚めに切られた豚バラチャーシューと、正方形に切り出されたメンマの2品。チャーシュー単体の味付けは比較的シンプルですが、濃厚なつけダレと合わさることで炙りの香ばしさと豚バラの脂がより引き立ち相乗効果を発揮します。メンマにはゴマ油で味付けが施されており、つけダレに浸して全体にゴマ油の香りを加えてもよいのですが、麺をすすったあとでひと口ふた口かじって口内調理にすることで、ゴマ油のオン/オフを切り替えながらいただくことができるのでオススメです。最後に残ったつけダレに魚介の香り漂う割りスープを加えていただくと、非常に上品なスープに変化するのでこちらもお忘れなく。
黒ゴマを練り込んだ御影麺と超濃厚なつけダレ、個性の強い両者を高いレベルでまとめた「手打式特級多加水 御影麺 鏑矢」の「御影つけ麺」。まさにここでしか味わえない、至福の時間が待っています!
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