今回は北本駅の東口から旧中山道へ出て、南西へ約1.8キロメートルにある「湯菜坊」をご紹介します。この「湯菜坊」、じつは埼玉の誇る魚介系ラーメンの名店「よしかわ」グループのタンメン専門店として2022年2月にオープン。たっぷりの野菜とさっぱり系塩スープとの相性を研究し尽くした自家製麺で作り上げる、絶品のタンメンを提供することで話題のお店です。
メインメニューである「塩タンメン（800円）」と「味噌タンメン（850円）」ではトッピングの野菜の量を選ぶことができ、その量は最大450グラムと、成人が1日に必要な野菜をこの一杯で満たせるという驚きの大ボリューム！
さらに長ネギの旨さを引き出した「ねぎチャーシュータンメン」や鴨を使った「鴨ネギチャーシュータンメン」、「名古屋コーチンの極上炙り肉中華そば塩」などバリエーションも豊富。さらにワンコインの500円で食べられる「豚骨タンメン」は、小食な人やサイドメニューと合わせて色々楽しみたい人に嬉しいメニューで、文字通りタンメンが持つ無限の可能性を試しているかのよう。
サイドメニューの「からあげ（350円）」や「ぎょうざ（350円）」、「チャーハン（500円）」などに「生ビール（500円）」を組み合わせれば、町中華的な利用もできる幅の広さが特徴です。実際、「からあげ」や「ぎょうざ」、「ごま団子」などのテイクアウト可能なメニューは、単体で購入して夕飯のおかずにするお総菜的な利用をするお客様がいるという話も納得です。
絶品のタンメンはもちろん、日常のおかずにもう一品……という場面でも頼りになる「湯菜坊」、ぜひ一度お立ち寄りください！

今回は「湯菜坊」の看板メニューである「塩タンメン（ネギ＆ショウガあり）」を、野菜大（450グラム）でいただきました。
まず出てきてびっくりするのが、“山のよう”という言葉が比喩にならない野菜の量。キャベツとモヤシ、ニンジン、キクラゲ、豚肉を炒めた肉野菜炒めがたっぷりと乗っていて、麺はすっかり覆い隠されてしまっています。お野菜の量は3段階から選べるので、ご来店の際はお好みの量をお選びください（値段に変更なし）。
まずはスープをひとすくいしていただくと、しっかり目の味付けがされていることに驚きます。スープ単体では濃いめですが、上に乗った野菜と混ぜたときに丁度良いバランスになる計算された味わい。また、“濃い”といっても塩気だけが強いのではなくスープの旨味全体が強く、後味がスッキリとキレよくいただける味わいとなっています。
器の上層を占める野菜の山をかきわけて、スープに沈んだ中太麺を箸で引き上げれば、ツルツルと滑り良く口の中へと飛び込んでいきます。麺自体の素性の良さもさることながら、シンプル目な塩スープと交わることによって、小麦の旨味が何倍にも増していくかのよう。これだけでも十分な美味しさですが、本領を発揮するのはトッピングの野菜と一緒に口に入れた瞬間から。ほどよく火の通ったキャベツやモヤシのザクザクとした食感に、自家製麺のプルプルモチモチ、キクラゲのコリコリが奏でる食感の楽しさを堪能するうち、野菜の甘味と小麦の旨味、そして豚肉の脂がミックスされた美味しさが口の中からあふれ出てくるよう！　この幸せは、麺も野菜もずっと飲み込まずに噛み続けていたくなるほど！
お好みで「ありorなし」を選べる長ネギと刻みショウガは、苦手でなければ忘れずに注文して欲しいトッピング。ネギのシャキシャキとした食感はキャベツやモヤシのザクザクとはまた違った歯応えを加えつつ、熱々スープに沈めて引き出される甘味も最高！　ショウガのピリ辛はアクセントとして加わるだけでなく、食後にポカポカと身体が温まって「これぞラーメンを食べたあと！」という満足感を得られます。
麺・スープ・野菜のすべてにこだわったタンメンには、そのポテンシャルの高さに改めて驚かされること間違いなし！　「湯菜坊」のタンメンをぜひお試しください！