JR熊谷駅の北口から徒歩3分、国道17号から市役所通りに入って左にあるのが、TKG（タマゴかけごはん）ならぬTKM（タマゴかけ麺）発祥のお店「ゴールデンタイガー」です。
粉のブレンドからこだわった自家製麺をダイレクトに味わってもらうため、けずってけずってけずって……行き着いたのが、シンプルを極めたスタイルの「TKM（650円）」。豚骨や鶏ガラをふんだんに使用した特製スープの「つけ麺（醤油・塩／各800円）」と共に、オープン以来お店の看板メニューとなっています。
また、味もさることながら、特徴的なのが店内の雰囲気。コンクリートブロックやチェッカープレート、真っ赤な木製ベンチを連想させるテーブル席などで構成された店内は、一見無秩序に見えながら清潔感があり、壁に掛けられた絵や小物にも一貫したセンスが感じられ、まるで無国籍な雑貨を扱うインテリアショップのよう。2021年に期間限定で「SHIBUYA BASE」に出店したのも納得の空間作りといえます。
マスターが「お客さんに元気になって帰ってもらいたい」というコンセプトで始めた「ゴールデンタイガー」。スタッフはいつでも「JBZ（ジャンジャンバリバリ絶好調）」でお客様のご来店をお待ちしています！

「TKM（650円／写真は中盛）」は、盛られた麺の上に生卵と選べるトッピングのレモンorカツオ節が乗っただけという、見た目は超シンプルなまぜそば。
麺山の頂きに乗る濃厚な黄身を持った卵は、なんとミシュランの星を獲得している業者から仕入れているこだわりの逸品！　こんもりと盛り上がった鮮度抜群の黄身を崩し、麺の下に隠れた醤油ダレと合わせるように混ぜることで、黄身と醤油とダシの濃厚な美味さに溢れた卵黄ダレが完成します。
卵黄ダレを絡めた麺を口に含むと、驚かされるのが噛んだ歯を押し返さんばかりの麺の弾力！　その歯応えを楽しむうちに、卵黄ダレに加えて小麦の旨味までもが口中に広がります。マスターがこだわった麺の喉ごしは、“快感”という言葉が似合うほど。今回トッピングで選んだレモンを絞れば、濃厚な卵黄ダレの後味にさっぱりとした清涼感が加わり、次の一口を新鮮に感じさせる大きな役割を果たします。
麺を食べ終えたら余韻に浸りたいところですが、絶対に忘れないでいただきたいのがサイドメニューの「ごはん」投入！　器に残った卵黄ダレにごはんを入れる、TKMからTKGへのリレーはマストといっても過言ではありません。一粒一粒のお米を卵黄ダレがコーティングしたTKGは、「麺とご飯の違いでここまで味も食感も変わるのか！」という新たな衝撃が待っています。
シンプルな構成だけに、麺や卵、醤油ダレといった個々のクオリティがはっきりとわかり、ひとつの料理としては想像をはるかに超えてくる「TKM」。自分好みのトッピングでアレンジしていく楽しみ方もおすすめですよ！