所沢駅から西へ少しいった住宅街にあるカフェが「OHANA COFFEE」です。こちらは、オーナー自らが自家焙煎したコーヒーと、いまでは数少なくなった一丁焼きで焼き上げられた「天然たいやき」を提供しています。コーヒーの焙煎時はもちろん、たいやきを焼き上げているときなど、お店からはかぐわしい香りが立ち上り、道行く人が足を止めることも。ちょっと先の交差点から、においにつられて初来店するお客様も続出するなど、地元のお客さんを中心に支持を集めています。
週末は満席になることが多く、席に着くには待つこともしばしばですが、すべてのメニューがテイクアウトに対応しているので、テイクアウトして公園などに場所を移すのもおすすめ。「天然たいやき」は、大量のたいやきを大きな型で焼き上げる手法とは違って、たいやきを一匹ずつ専用の焼き型で焼き上げる一丁焼きで焼き上げられるため、手間と時間がかかります。そのため、「天然たいやき」をテイクアウトする場合は、事前に電話して注文しておくと待ち時間を少なくできるので、おすすめとのこと。ぜひ、お出かけ前に注文してみてはいかがでしょう。

OHANA COFFEEの看板メニューは、なんといっても店主自らが焙煎した上質なコーヒーと、一丁焼きで焼き上げられた「天然たいやき」です。店主自らが手廻しロースターを使って手作業で焙煎されるコーヒーは、最適な焙煎状態で仕上げられます。コーヒーが苦手なお客さんでも、OHANA COFFEEのコーヒーを飲んで、コーヒーのおいしさを知ったという方も多いそうです。納得できる仕上がりが追求できること、また焙煎作業自体が癒やしの時間だという店主は、これからも手煎りをやめることはないといいます。実際に取材日にいただいたブレンドは、雑味がなく香り高く後味すっきり。コーヒー豆だけ購入にいらっしゃるお客様が多いのも納得の仕上がりでした。
自慢の「天然たいやき」の魅力は、なんといっても餡です。店主が小さいころから味わってきた母親の味をそのまま受け継いだ餡は、十勝産の小豆を使ったもの。5時間ほどじっくりと時間をかけて仕込まれます。実は、店主は小さいころはそれほど餡が好きではなかったそうですが、大人になってたいやきの魅力に目覚めて、各地の名店を食べ歩きしたところ、かつて子どものころ食べていた餡がいかにおいしかったかを知ることとなり、現在ではお店で母親の味を継承して提供しています。その自慢の餡は、小豆の香りが口いっぱいに広がりながら、後味のすっきりした甘みが味わえる逸品。餡が苦手という人が真っ先にあげる、アクの渋さや雑味とは無縁です。もっちりな薄皮と、最上級の餡のハーモニーをぜひ味わってみてくださいね！

OHANA COFFEEのもうひとつの魅力は、落ち着いた雰囲気の店内です。外観は、一見すると町のたいやき屋さんかと見まごう見た目ですが、一歩店内に入ると木を主体とした温もりのある空間が広がります。もともとサーファーでハワイが大好きという店主が仕上げた店内は、各所にハワイにちなんだアイテムが配置され、いやしの空間になっています。
店名にもつけられた「OHANA」は、ハワイ語で広い意味での家族を意味する言葉。血縁外や世代を超えて続く家族の概念は、ハワイアン文化ならではのもの。優しく温かな空気が心地よいです。イートインでいただく場合は、ぜひ店内の各所にも目を向けてくださいね！