毎年恒例のカスタムカーの祭典・東京オートサロン。43回目となる「東京オートサロン2025」は、1月10日〜12日の3日間、昨年より約3万人増となる25万8406人を動員しました。今回も会場となった幕張メッセから、TOYOTA GAZOO RacingとMODELLISTA、TOM'Sのブースを中心に、現地の模様をご紹介します！

今回のTOYOTA GAZOO Racingのブースは、いままでの南ホールから北ホールへ移動し、ダイハツやTOM'Sと隣り合ったエリアとなっていました。展示は、競技車両を中心としたもので、往年のレースカーから、最新のモデルやコンセプトカーまで豊富なラインナップ。中心となる展示は、「ニュルはモリゾウの原点」をテーマに、ニュルブルクリンクに挑んだ歴代車両を展示。豊田章男会長が初めてニュルブルクリンクに挑んだ際に改造した中古のアルテッツァ（TOYOTA ALTEZZA 109号車）から、2014年参戦車両であるLEXUS LFAやA90型スープラ、最新のニュル24h参戦車両であるGR YARISなどが展示されていました。

さらに、いままではトヨタ車体により別ブースで出展していた、ランドクルーザーシリーズのカスタムの楽しさを提案する「ランクルBASE」もTOYOTA GAZOO Racingのブースへお引っ越し。オールトヨタでオートサロンにのぞんでいました。過酷な環境と向き合う、トヨタの別の顔が見られる魅力的な展示となっていました。

DAIHATSU GAZOO Racingもお隣に出展！　コペン GR SPORT モータースポーツ参戦車を中心に、コンセプトカーや、豊田章男会長の愛車も展示されていました。また、TOYOTA GAZOO Racingのトークショーに、ダイハツ所属のレースドライバーが参加し、イベントの盛り上げに一役かっていました。さらに、“地域に寄り添い、日々の暮らしを守る”をテーマにしたカスタマイズカーを展示。ハイゼットやアトレーなど、生活に役立つ軽バンのさらなる可能性を提案していました。数多くの展示がされていたダイハツブースでも、特に注目を集めていたのはミラ イース GR SPORT コンセプト。実現すれば、ダイハツ久々のホットハッチとして人気を集めそうです！

TOYOTA GAZOO Racingのお向かいのブースは、おなじみのTOM'S。2025年のテーマとして「NEW LIFE STYLE」を掲げるTOM'Sは、3台のカスタマイズカーを展示。
「Racing DNA」をテーマにしたGRヤリスは、新製品となるスタイリングパーツセットやウイング、マフラーを中心にフルカスタマイズ。鋭い加速フィールや俊敏なフットワークを突き詰めた1台となっていました。
「Universal Sports」をテーマにしたクラウンスポーツは、スポーツSUVとしての走りのよさはそのままに、都会的で優雅な雰囲気を加えることて、上質なラクジュアリースポーツに仕上げられています。
「Urban off-roader」として展示されていたのは、ランドクルーザー"250"。本格的なオフロード性能と圧倒的な存在感を持つ"250"を、都市部にもなじむ外装と上質な内装で仕上げた1台です。タフでありながらエレガントな質感を備え、日々の生活によりそうカスタムカーとなっていました。

魅力的なスタイリングを提案するモデリスタのブースは、価値観の多様化が進む時代に沿ったデザインスタディを中心とした展示。新たなモデリスタデザインの象徴となる「EMBRYO」や、それをクルマに落とし込んだデザインスタディーモデル「MODELLISTA CONCEPT ZERO」など、モデリスタが目ざすデザインを表現していました。

RAV4の生産を担当する豊田自動織機は、カスタマイズカーに加えてコンセプトカーを展示。多くの人の注目を集めていた「DARK SIDE PERFORMANCE」は、アウトドアイメージの強いRAV4からは想像しづらい、ミステリアスで近未来的な雰囲気をまとったモデル。RAV4の新たな魅力を引き出した1台となっていました。

今年もさらに来場者数を伸ばし大盛況のイベントとなった東京オートサロン。全体を通してみると電動車の展示が増えた印象ですが、まだまだガソリン車やハイブリッド車の存在感が大きかったです。そんな中、多様化するライフスタイルに沿ったカスタマイズカーが数多く出展されていて、数多くの魅力的なクルマと出会える場となっていました。来年の東京オートサロンは、2025年1月9日（金）〜11日（日）の会期で、同じく幕張メッセで開催予定です。いまから予定をあけて、楽しみに待ちましょう！