中華そば 桃李

【埼玉県所沢市】

今回は、西武鉄道所沢駅西口のバスターミナルを出て「所沢駅西口入口」の交差点を右折、250メートル進んだTOCOTOCO SQUARE 所沢の手前を左に入り、約50メートル先の左手にある「中華そば 桃李」をご紹介します。
店主の田村洋さんは大学卒業後に飲食業界へ進み、調理だけでなく原価や売り上げなどの数字も追えるラーメン店の仕事に興味を持ってこの世界へ。修行中のお店が移転することになったことをきっかけに、元の店舗の場所に「中華そば 桃李」をオープンして独立されました。
そんなお店がオープン以来主力メニューとして提供しているのは、看板にも描かれている鶏を使ったスープのラーメンとつけ麺。「私が脂や甘味の強い尖った味よりも、滋味深い味が好みなので、そういうラーメンを心がけています」(田村さん談)と言うように、毎日でも食べたくなるような味わいで、2011年6月のオープン以来、15年以上に渡って地元のお客様に愛され続けている人気店となっています。
そんな人気の一端を担っているのが店内の雰囲気。L字型のカウンター席のみの店内は意図的に照度が落とされており、各席のテーブルにスポット的なライトが当てられている小料理屋やカウンターバーのような作り。さらに「オーダーやお料理の提供時以外、基本的に私からお客様に話しかけることはないんです」と話す田村さんの物腰穏やかな接客もあり、落ち着いた雰囲気の中でラーメンとじっくり向き合うことができる環境が整っています。
最後に、お店の今後について聞いてみたところ「開店当時から“お店を大きくしてやろう”とかいう野望はなかったので、地域の方に愛され続けるように、このまま細く長く続けられれば自分の中ではいいと思っています」と優しく笑った田村さんでした。
提供しているラーメンはもちろん、お店の作りや接客などからも店主の誠実な姿勢が伝わってくる「中華そば 桃李」。ぜひ所沢にお立ち寄りの際には、ご自身の口と目でお確かめになってください!

濃厚トロトロ&後味すっきりな鶏白湯と中細麺の浸み入る味わい!

今回は「中華そば 桃李」のおすすめメニュー、「鶏白湯ラーメン 塩」(並/930円)をいただきました。
提供された器は乳白色のスープに満たされ、液面からのぞく麺の上に乗せられた青ネギとアオサの緑が印象的。そっとレンゲを差し込むと、トロみの付いたスープで黒いレンゲがすぐに見えなくなる濃度に期待が高まります。白湯特有の芳醇な香りに誘われるようにスープをいただくと、口いっぱいに鶏のまろやかなうま味が広がるよう。これは田村さんが“脂に頼らないおいしさ”にこだわり、新鮮な生の鶏ネックをたっぷり使って作り上げたスープによるもの。そこにホタテとコンブを使った塩ダレを組み合わせ、コハク酸やグルタミン酸のうま味で複雑な滋味深さを構成、ほのかな塩加減によって鶏やホタテの甘味を引き立たたせ、すっきりとした味わいになるよう計算されています。
ここに合わせる麺は中細のストレート麺。鶏白湯といえば細麺が定番という印象ですが、一口すすればこれが大正解だとわかります。粘度のある鶏のうま味たっぷりなスープが絡んでも、なおしっかりと麺の食感と小麦の味わいをアピールするにはこの太さが必要。じつはこの麺、お店をオープンする前に様々な麺を試す中で、最終的に田村さんが製麺所に生地や切り刃を替えて作ってもらったものを、ずっと使い続けているこだわりの詰まったものなのだそうです。
トッピングの豚バラ肉のチャーシューは厚みもしっかりとあり、噛めば柔らかな赤身とプルンとした弾力のある脂が楽しめます。これはよいお肉を使っているのかと思いきや、「値段を上げたくないので銘柄は、予算の範囲でよいものを選んでいます。その分、塩麹をもみ込んで調味液に丸1日以上漬け込んでから焼いて、また調味液に漬けて煮豚にしています」(田村さん談)という手間暇かけた逸品。穂先メンマも乾燥メンマをお店で3日かけて甘めに煮つけ、根本から穂先までの歯ごたえのグラデーションとスープとのコントラストを楽しめるよう仕上げられています。
そして最後に、鶏白湯スープとの相乗効果を生むのがたっぷりと乗せられたアオサ。こちらはアオサの名産地として知られる伊勢志摩産のものを使い、鶏のうま味たっぷりなスープにも負けない磯の香りを加えることで、ラーメン全体の印象が一変します。このアオサは食べ始めには手を付けず、途中から味変感覚でいただくのをおすすめしたいところ。
丁寧な仕事と工夫を重ねることで、脂のうま味に頼ることなく濃厚な鶏のうま味を堪能できる「中華そば 桃李」の「鶏白湯ラーメン 塩」。老若男女を問わず、幅広いラーメン好きにおすすめしたい一杯ですよ!

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絶妙にトロみのついた白湯スープは、鶏のうま味が凝縮された味わい。口に含むと全身に染み渡っていくかのよう。

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中細のストレート麺は粘度のあるスープをほどよくからめつつも、濃厚な味に負けない存在感。

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豚バラのチャーシューは、塩麹を使った調味液に付け込むことで、しっかり火を通しながら柔らかな仕上がりに。

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ご店主の大学生時代の思い出の味という、チェコ産ビール「ピルスナー ウルケル」(560円)を破格で提供しています。

スポット情報
  • 所在地
    埼玉県所沢市日吉町19-12
  • 営業時間
    11:00〜15:00/17:00〜20:15(入店は閉店20分前まで)
    ※詳細はX公式アカウントの告知を参照、食材切れのため早仕舞いの可能性あり
  • 定休日
    火曜日夜・土曜日
    ※詳細はX公式アカウントでの告知を参照
  • 駐車場
    駐車場なし(近隣に有料駐車場あり)
  • 公式X
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