煮干乱舞

【埼玉県春日部市】

今回は東武スカイツリーラインの武里駅西口を出て徒歩1分にある「煮干乱舞」をご紹介します。
このお店は店主の川田雄一さんが、都内の有名店をはじめとしたラーメン店で約10年間の修行を経て2015年1月に独立。当初は杉戸町にある「アグリパークゆめすぎと」の中に屋台として出店し、煮干を前面に押し出したラーメンが評判を呼ぶように。とはいえ、屋台での営業は苦労も多かったようで「いま思えばそれも“味”だったのかもしれないですけど、夏は暑いし冬は寒いし、なにより雨や雪の日にも来てくれるお客さんに申し訳なかったですね」と川田さんが振り返りました。移転先を探し始めた川田さんが、地元・武里で現店舗の物件と出合い、2016年10月に移転してからはメディアからも注目される全国区のラーメン店となっています。
店名にも掲げている通り、レギュラーメニューには「淡麗中華ソバ(塩/醤油)」と「特濃中華ソバ(塩/醤油)」という、どちらも煮干を使ったラーメンを提供。しかし意外なことに、川田さんの煮干系ラーメンに対する初印象は決してポジティブなものではなかったそう。しかし煮干系ラーメンの有名店の一杯に出合ったことで、煮干の魅力に惹かれるようになり、独立するにあたって“一時的な流行ではなく長く続けていけるラーメン”として煮干系ラーメンを選んだそうです。
そんな川田さんだけに煮干に対する熱意は強く、お店に入るとその日に使用している煮干の種類を示すホワイトボードが目に入ります。近年の物価上昇や漁獲量の減少で煮干の価格はオープン当時のに比べて3倍近くまで上昇していますが、「うちの価格設定は高めだと思うんですけど、オープン当時の価格で煮干を仕入れてしまうと状態の悪いものしか手に入らないし、それを使うと僕が好きではなかった煮干ラーメンの味になってしまうんです(川田さん談)」と、納得のいく味のクオリティを維持することを選んだことも、現在の高い評価につながっているようです。
最後に、今後の展望について川田さんに伺ってみると「いまは本当に“美味しいものを作って、お客様にいっぱい来てもらいたい”って、それしか考えてないかもしれないですね。まだまだラーメン屋をやっていたいので、続けられたらというのが野望ですかね(笑)」とお答えいただきました。 煮干の長所も短所も知り尽くした店主が、煮干の魅力を最大限に引き出した一杯を提供する「煮干乱舞」。煮干好きはもちろん、煮干初心者にもぜひ一度は足を運んでいただきたい名店ですよ!

煮干のうま味をストレートに感じられる切れ味鋭い味わい!

今回は「煮干乱舞」の人気ナンバーワンメニュー「淡麗中華そば(醤油/1500円)」をいただきました。
提供された器からはほのかに漂う煮干の香りに期待しつつ、スープを口に含むとブワッと口の中に広がる煮干のうま味! “淡麗”という名称や香りは強烈ではないため油断していると、煮干のうま味の塊が不意を突いて襲いかかってくるインパクトは抜群です。そこからカエシの甘味やコクへと続いていきますが、煮干を強く前面に立てながら後味はすっきりとしており、魚臭さやエグ味を感じさせない構成に感嘆してしまいます。ちなみに“特濃”と“淡麗”の表記については、動物性の素材強めなポタージュ的なスープの“特濃”に対し、“淡麗”は動物系の素材を抑えて煮干の使用量は特濃より多いとのことで、トロトロ系とサラサラ系のスープの特性に由来するようです。
そんな煮干感たっぷりのスープに組み合わせる麺はストレートの低加水の細麺。心地よくすするたびにスープがしぶきとなって口の中に広がり、麺を噛むごとにパツッパツッと歯切れよく切れる感覚が気持ち良く、麺とスープがシャッフルされて小麦から甘味が湧き出てくるよう。
トッピングに目を向けると、チャーシューと刻み玉ネギというシンプルな構成。刻み玉ネギは小休憩を兼ねて口の中をリフレッシュさせるだけでなく、麺に絡めて辛味とシャリっとした歯ごたえをランダムに加えてもよい仕事をしてくれます。チャーシューは煮豚とレアチャーシュー、鶏ムネチャーシューと個性の異なる3種類を配置。カエシで煮た煮豚はプリッとした食感と動物性のコッテリした味わいが際立ち、対照的にレアチャーシューは塩と砂糖だけの味付けでスープの味になじませてシルキーな食感を楽しめます。最後に低温調理の鶏ムネチャーシューはレアチャーシュー同様にシンプルな味付けながら、絶妙な火入れ加減により筋繊維の弾力ある歯ごたえが印象的な逸品。
トッピングに共通して感じられるのは、そのどれもがトッピングが加わることでスープや麺に劇的な変化をつけるものではないこと。むしろ「この器の中の主役はスープと麺である」という主張が感じられ、自信を持った作り手の意思がうかがえます。
煮干のうま味を結晶化したような「煮干乱舞」の「淡麗中華ソバ」、お店でいただくのが一番ですが、通販サイトからのお取り寄せもできるので自宅でもぜひお試しください!

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文字通り煮干のうま味だけを凝縮したようなスープは、「淡麗」の名前ながらうま味は濃厚で、すっきりとした後味が特徴です。

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パツッという歯切れの良さが際立つ麺は、スープのうまさを引き立てる絶妙なバランス。すすり心地の良さが味と香りを倍増。

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弾力のある煮豚にレアチャーシュー、低温調理の鶏チャーシューと個性の異なる3種類のチャーシューが楽しめます。

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そぼろ状の肉にたっぷりと脂とニンニクを乗せた「肉アブライス(500円)」は、肉と脂のうま味が相乗効果を発揮!

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