2007年に『スカイアクアリウム』として始まり、金魚たちが舞う幻想的な美の空間が、累計1000万人の来場者を集めた『アートアクアリウム』。14年目を迎えた今年、待望の常設専用施設が日本橋にオープンしました! 「生命の宿る美術館」をコンセプトに、「命・光・音・香・味」の感覚を刺激するアートの中で過去最多となる3万匹の金魚が舞い泳ぐ空間は、まさにここでしか味わえないリアルならではのアート。常設展となったことで、これまでの人気作品はもちろん、「金魚大門」や「金魚の杜」などの新作アートも新たに展示されています。なかでも「花魁道中」は、『アートアクアリウム』の原点ともいえる作品、「花魁」によって構成された見応えのある超大作!
また、より深く美術館を楽しみたい方には音声ガイドの利用がおすすめ。俳優・斎藤工さんの美しい声が、丁寧に作品の見どころをナビゲートしてくれます。どこを切り取っても絵になる美しい展示の数々は写真撮影OK。季節に合わせて会場の演出や、カフェラウンジで提供するメニューが変わるのも常設展ならではの楽しみ方。訪れる度に新しい体験や発見がある場所となっています!
常設展となった『アートアクアリウム』の中で、ひときわ目を引くのがこちらの新作「金魚大門」です。門の上部中央で、ひときわ目をひく「金魚大提灯」は、ユラユラ泳ぐ金魚の姿が本物の炎が揺らめいているかのよう。大門の左右には、「リフレクトリウム」という特殊レンズが埋め込まれた水槽が設置されており、見る角度によって金魚たちの姿が大きくなったり小さくなったり、見る者を楽しませる工夫や仕掛けが盛りだくさん! 『アートアクアリウム』のシンボルにもなっている、記念撮影にもおすすめのスポットです。
提灯型の水槽の中をゆらゆらと泳ぐ金魚たちはまるで炎のよう。三つ並んだ姿は迫力も満点、大門のシンボルと言える作品です。
金魚大門を通り抜ける際には天井にもご注目を! 普段なかなか見ることのないアングルからの金魚は必見です。
江戸時代の花街をメインコンセプトとする美術館の中で、最もきらびやかで華やかなエリアとなる『花魁道中』では、『アートアクアリウム』を代表する「花魁」が優美な姿を現します! 最大で高さ2.8メートル・直径2メートルの金魚鉢が並び、進化したライティングと音響システムによって、これまでにない臨場感に圧倒されること間違いなし! 周囲に配置した、日本の伝統的照明器具・行燈をモチーフとした「アンドンリウム」や、三重県の伝統工芸「伊賀組紐」を巻き付けた「テマリリウム」を設置。花街の艶やかさを演出します。
最大で高さ2.8メートルに及ぶ巨大作品は、間近に見れば圧倒されます。力強さ、儚げな美しさを演出する光の変化も注目。
様々な角度から、間近に金魚が楽しめるのも『アートアクアリウム』の魅力。鉢から注ぐ水の先にも別の金魚たちが。
日本の伝統的な金魚の楽しみ方や美しさを堪能したいなら、こちらの「金魚品評」がおすすめ。ガラスが普及する以前、金魚は桶などの容器で上から見た模様や形でその美しさを競われてきました。現在の品評会などでも、金魚を鑑賞する際は上から見た姿が特に重要視されるのだとか。
ひとつひとつの水槽にはあふれんばかりに縁いっぱいまで水が入っているので、水面に顔を出した金魚の姿を間近に眺めることができます。ただし、愛らしい姿を撮影する際には、カメラや携帯を落とさないようにご注意くださいね。
美術館の中でも、圧倒的な数の金魚が集まるのがここ! 人の身長よりも高い水柱が木々のように並び、その中で無数の金魚たちが泳ぎ回る空間は、花魁道中のある浮世エリアとはまた違った幻想的な世界が広がります。太さも異なる11本の水柱はそれぞれに色を変えながら光り輝き、幻想的な時間を演出して目を楽しませてくれます。
見上げれば上部のモニターに金魚たちが空中を舞っている3D映像が流れ、アクアリウムとデジタル映像の融合もみどころのひとつに。映像は季節ごとに変わるので、何度でも楽しめますよ。
覗き込んでいるうちに金魚たちと水柱の中にいる様な感覚に。数だけでなく種類も豊富なので見応えたっぷり。
金魚の杜は2階から見下ろすかたちで眺めることもできます。上から全体を俯瞰して見ることで、また違った印象に!
日本橋の館内から、舞台は一気に壮大な宇宙空間へ!? 「アースアクアリウム・ジャポニズム」には、「地球や生命が織りなす美しいアートを大切にしたい」という思いが込められています。中央には地球をイメージした直径1.5メートルの球形水槽が設置され、その中を華麗に泳ぎまわる錦鯉の姿はとても神秘的。ここで展示されているのは、錦鯉発祥の地とされる新潟県山古志村で生まれたサカナたち。「泳ぐ芸術品」とも言われている、錦鯉の美しさが際立つ光や影の演出にも注目してみてください。
中央の球形水槽の表面には、地球の大陸が描かれています。様々な色に変化する地球に、生命誕生の神秘を感じさせます。
地球のまわりに設置された、円形の水槽を泳ぐ錦鯉たちの姿は壮大な世界観にぴったり。水面に映る光と陰に心が癒されます。
小さな丸い窓から、外に広がるきらびやかな世界が、かすかにうかがえるように作られているのが「円窓リウム」です。
古来、茶室などの日本建築で用いられる円窓は、隠された部分が見る者の想像力をかき立て、外の世界に無限の広がりを感じさせられる不思議な雰囲気を持っています。そんな円窓の障子を開くと、泳ぎ回る金魚の姿が見えるこの作品からは、この先に広がる非日常の世界への期待を高めてくれるプロローグ的作品。あなたの想像を超え、第六感を呼び覚ますアートの世界をお楽しみください。
水の代わりに石や砂を使って植物を限りなく減らした日本庭園の様式「石庭」。その石庭では最初に取り除かれる水を使って、石を表現したのがこの「セキテイリウム」です。大胆にカットされた断面から水の流れ落ちる音が鳴り響く、心地良さを感じさせる「日本の美意識」の高さを改めて感じることができます。「セキテイリウム」の中には、こちらも日本庭園の定番である「灯籠」をアートアクアリウム流に表現した「灯籠リウム」を設置。炎がゆらめくべき場所で金魚たちが踊り、光り輝く姿は宇宙と交信しているかのようです。
過去の『アートアクアリウム』が開催されるたび、人気作品に選ばれていたのがこちらの「カレイドリウム」です。水槽に埋め込まれた三角形の窓をのぞけば、一匹一匹の金魚が持つ固有の模様や尾ひれの動きが、万華鏡のようにキラキラと輝きます。泳ぎ回る金魚たちの姿に合わせ、無限に広がっていく模様はまさに生きるアート作品!
「カレイドリウム」の先には、普段目にすることの少ない珍しい品種の金魚を鑑賞できる「金魚コレクション」へと続いています。一味違った雰囲気の中、金魚たちをご覧いただけます。
ここでは作品を鑑賞した余韻をそのままに、「味覚」でも日本の美しさや伝統を感じられるオリジナルのカフェメニューをお楽しみいただけます。
福砂屋の「エシレバター&クリームカステラ」をはじめ、有名店とコラボしたお食事メニューやスイーツには心踊ること間違いなし。どれを食べようかとつい迷ってしまいます。盛り付けも美しいので写真映えも◎ 「日本緑茶(650円)」「ほうじ茶ラテ(700円)」などドリンクメニューも豊富です!
近江牛と松坂牛の生産者とコラボした「牛すき煮ご飯(1600円)」は、牛肉の旨味が口の中でとろける至福のランチ!
懐石料理の名店『たかむら』人気メニュー「特製たかむら麺(1400円)」 は、秋田産の海藻・ギバサを練り込んだ特製麺が特徴。
断面に2匹の金魚が踊るMoncherの「金魚更紗ロールケーキ(750円)」。館内のお土産ショップでお持ち帰りの販売もあり。
期間限定開催時からの大人気メニュー、「金魚ゼリー(750円)」もさらなる進化を遂げて再び登場! 写真映えもバッチリ!!
こちらのラウンジでは、1年を24の節目で分け、その節目を5日ごとの72の季節に分けた「七十二候」にあわせ、5日ごとの季節にあわせて作られたドリンクやメニューが特徴です。なかでも京都の老舗「老松」とのコラボによる「和菓子とお抹茶のセット(1800円)」は、5日ごとの季節を感じられるお菓子と相性抜群のお抹茶が、館内を回った後の一服に最適。季節感を大事にする和のテイスト溢れる空間です。
店内には京都狩野派が描いたとされる文化財の老松が描かれた舞台があり、伝統芸能のパフォーミングアーツも行われる予定です。
館内2Fにあるお土産ショップには、『アートアクアリウム』でしか買うことのできないオリジナルグッズが豊富に揃っています。日本を代表する老舗とのコラボ商品や、金魚モチーフを取り入れた和テイストな日常雑貨からアクセサリーまで、品揃えもさまざま! これからの季節も手放せない「金魚の刺繍入りマスク(1500円)」は肌に優しい和紙素材でできており、大人用・子供用とサイズ展開も充実。優雅に泳ぐ金魚をあしらった、Tシャツやトートバックも可愛いですよ。鑑賞中に見つけたお気に入り金魚のグッズが見つかるかも!!
日本橋長兵衛とコラボした「きんぎょ焼き(1200円)」は、金魚の刻印が入った人気商品。皮はしっとりモチモチとした食感!
さくら・ますかっと・まろん・しょこらの、4種類のおしゃれな味が詰まった「鶴屋吉信IRODORI羊かん(1200円)」。
なんともたまらない表情が魅力の、「土佐金ぬいぐるみ(M1400円〜)」金魚を観賞した後には、いっそう愛着が湧きます。
店内には食器やポーチなどの生活雑貨をはじめ、優雅に泳ぐ金魚たちのアイテムが盛りだくさん! 贈り物にもおすすめ!