サラダにツナにお好み焼き、いまや日本の食卓に欠かせない存在となったマヨネーズ。そんなマヨネーズの魅力や可能性を伝えるため、日本で初めて製造・販売したキユーピー株式会社が設立したのが、東京都調布市にある『マヨテラス』です。
施設はエントランスにあたる『サラダホール』と、マヨネーズの歴史を知る『キユーピー ギャラリー』、工場の工夫を体感できる『ファクトリーウォーク』、マヨネーズの秘密や工夫を学ぶ『マヨネーズドーム』、実際に試食のできる『キユーピー キッチン』の5つに分かれ、それぞれのテーマに沿ってスタッフが解説をしながら施設内を案内してくれます。お話はマヨネーズを使ったお料理のヒントも多く、役に立つこと間違いなし。
インターネットか電話で予約をすれば、無料で試食を含めた見学ができるので、お料理のバリエーションを増やしたい大人はもちろん、お料理に興味を持ち始めたお子様たちにもオススメ! 見学に参加した人にはおみやげがもらえますよ。
入口を入るとキユーピーちゃんがお出迎え! 施設内の色々なところにいるキユーピーちゃんを探すのも、隠れた楽しみです。
入ってすぐの『サラダホール(ページ最上部の大写真)』にある『マヨネーズドーム』の星型ゲートは人気のフォトスポット!
同じ『サラダホール』にあるイスは、野菜がモチーフ。お皿に乗った野菜に、マヨネーズをかけようとしているイメージ。
見学参加者に配られるおみやげは、大人用と子供用があります。中身は開けてのお楽しみですが、時期によって変わるのだそう。
マヨネーズの新しい美味しさを発見するため、見学した人が無料で試食できるスペースがこの『キユーピー キッチン』です。テーブルには各種調味料やドレッシングがセットされ、参加者1人に1個ずつ、マヨネーズのミニボトルとパック入りのサラダが配布。別途用意された小皿にマヨネーズとお好みの調味料をブレンドして、色々な組み合わせを試すことができるんです。用意される調味料は時期により変わりますが、マスタードといった定番から、シソやピーナッツなどの変り物もありますから、オリジナルのソースが生まれるかもしれませんよ。
参加者1人1人にサラダとマヨネーズがもらえます。そのままかけても美味しいですが、ここは色々な味に挑戦しましょう!
マヨネーズとバジルソースをブレンド! 小皿はたくさんあるので、2種類、3種類と色々な組み合わせを試せます。
お気に入りの組み合わせは、レシピメモに記録してお持ち帰りを。常識にとらわれない子供ほど、新しい味を発見するかも?
『キユーピー キッチン』には洗面台を完備! 食事の前にはしっかり手を洗う、お子様の教育にもばっちりです。
映像や資料を使い、キユーピーのマヨネーズ製造工場を楽しく学べる『ファクトリーウォーク』。ここでは卵を割るところから、原料を組み合わせ、パッケージにするところまでの流れを体感できます。右の映像は、「割卵機(かつらんき)」という卵を割って黄身と白身を分離する機械で、1分間に600個(!)の卵を割ることができるものです。
ちなみに、キユーピーが1日に製造するマヨネーズを、450グラムのボトルに詰めて積み上げると、富士山が56山分になるのだそう。日本にマヨネーズがいかに普及しているかがわかりますよね!
工場で使われている割卵機。合わさった2枚の刃が下から卵を割り、開いて下の受け皿に黄身が落ち、白身は外に流れます。
指定された原料を取り出し、二次元コードを読み取ってチェック。実際の工場でも、こうしたシステムで間違いを防いでいます。
キユーピーのマヨネーズは黄身だけを使いますが、残った白身や殻、卵殻膜は様々な原料として使われています。
実際の工場と同じように、『ファクトリーウォーク』の入り口にエアシャワーを設置。こうしてゴミの混入を防ぎます。
『ファクトリーウォーク』内のチューブには、マヨネーズの製造工程に合わせたキユーピーちゃんが隠れています。
マヨネーズが誕生してから、今日に至るまでの歴史をまとめたのが『キユーピー ギャラリー』。元々はメノルカ島(現スペイン)に伝わるローカルな調味料だったのが、フランスの軍人がパリで紹介したことで広まっていったのだそう。日本人の体格を向上するため、食生活の改善を目指したキユーピー株式会社の創始者である中島董一郎が、ポテトサラダに使っていたマヨネーズに注目。1925年に日本で初めてマヨネーズを製造・販売するようになったのだそう。ここに集められた資料で、日本で普及していく様子がわかります。
マヨネーズ発祥の地であるスペインのメノルカ島では、右のような陶器の鉢と木の棒でマヨネーズを手作りしています。
日本に伝わった当初は、容器が似ていた整髪料に間違われることも。そのため、宣伝や広告に力を入れていたのだとか。
こちらのパネルでは、1975年以降のテレビCMを見ることができます。お父さん・お母さん世代には懐かしい映像も!
『キユーピー ギャラリー』のライトはマヨネーズのボトル型のユニークなもの。自宅のキッチンに欲しい人も多いのでは?
こちらの『マヨネーズドーム』では、現在キユーピーが製造している様々な秘密を知ることができます。たとえば、マヨネーズは生卵を使っているのに、なぜ保存料を使わずに長持ちするのか知っていますか? また、酸素に弱いマヨネーズを守るため、マヨネーズのボトルに施されているある工夫とは? そんな、普段は気にも留めない疑問について、映像や実際に使われているボトルなどを使って解説して貰えます。こうしたお話はお子様の自由研究はもちろん、日頃の健康管理にも役に立ち、親子で楽しく学ぶことができますよ。
中央の円形モニターに出る映像を使い、楽しみながらマヨネーズに関する知識を深めることができます。
販売される国によって、マヨネーズのパッケージにも違いが。指をさしている漢字のパッケージは中国のもの。
『マヨテラス』のある仙川キユーポートには、キユーピーの研究開発本部があります。パネルには研究者のあるあるネタが。
ウッドパネルで作られた、巨大なマヨネーズボトル型のドーム。一般的なマヨネーズの450グラムボトル50万倍の大きさです。
『マヨテラス』と同じ敷地内にある『キユーピーショップ』は、予約なしでも入ることができます。中にはキユーピーの商品のほか、キユーピーちゃんグッズがズラリ!中でもフランス産の小麦粉と北海道産の生バター、さらにキユーピー特選の「エグロワイヤル」という卵を使った『たまごサブレ』はここでしか買えない限定品。また、長寿番組として有名な『キユーピー3分クッキング』の貴重な資料や、キャンペーンで使用されたキユーピー人形を展示するギャラリーも併設しています。
キユーピーやアヲハタの様々な商品やグッズが並ぶ店内。ここでしか買えない限定グッズもあるので注目です!
キユーピーちゃんのグッズは税込100円の小さなものから、特大サイズまで色々あり。一番かわいい子を選びましょう。
キユーピーショップ限定販売の『たまごサブレ 10枚セット』(税込1800円)は、ココアとプレーンの2種類の味が入っています。
50年以上の長寿番組、『キユーピー3分クッキング』のギャラリーを併設。眺めるだけであのテーマ曲が頭の中で再生される?
貴重な放送初期の台本や、献立表が展示されています。いまも昔も変わらない、家庭の味を伝えている番組です。
模型で再現された撮影スタジオの様子。放送では映らない、下ごしらえなどを行うスペースもあり、意外と大掛かり。
お帰りの際にはゲート脇にある時計に注目を。このキユーピーちゃんは、季節によって服装が変わるのだそうです。
モデル:さき(tfac)