すみだ北斎美術館
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どんなところ?
かの巨匠・ゴッホやモネといった海外の巨匠にも影響を与えた、日本を代表する浮世絵師・葛飾北斎。彼が生まれた墨田区亀沢の地に、2016年11月22日にオープンしたのが『すみだ北斎美術館』です。本館のオープンには、墨田区が平成元年から独自に集めた状態の良い作品だけでなく、美術館建設に賛同した世界的な北斎作品のコレクターであるピーター・モース氏のご遺族や、浮世絵研究の第一人者である故・楢崎宗重氏の作品も収蔵。素晴らしい作品を保管するとともに、葛飾北斎という偉大な浮世絵師の情報を世界中に発信する役割も果たしています。
作品から北斎の生涯を振り返る〜常設展示室
1階の受付からエレベーターを上り、4階にあるのが年間を通して閲覧できる「常設展示室」です。ここでは葛飾北斎の生涯を大きく7つの時期に分け、各時期ごとの代表作(実物大高精細レプリカ)を見ることができます。この展示はただ作品が並ぶだけでなく、最新のタッチパネルや高精細画面モニターを使って、楽しみながら知識を得ることができるのが特徴。また、北斎と「すみだ」という地域の関わりをまとめたコーナーもあり、次の観光ルートを決めるのにも最適ですよ。

4階にある常設展示室。入口から通路の順に進んでゆくと、北斎の生涯に沿ってその時代その時代の作品を見ることができますよ。

北斎の代表作である『富嶽三十六景 凱風快晴』は、“赤富士”という通称でも有名。高精細レプリカによる再現は実物と区別がつきません。

こちらの『飛彈匠物語』は、作・石川雅望、画・葛飾北斎によって作られた、現在でいう挿絵入りの小説のようなものです。

外国語にも対応したタッチパネルモニターを使い、使われている技法や当時の時代背景など、詳細な情報を知ることができます。
北斎のアトリエを再現
常設展示室にある中でも一風変わった展示物が、当時の弟子が描いた絵から再現された原寸大模型の「北斎アトリエ」です。六畳ほどの部屋の中で、こたつ布団にくるまりながら絵を描く葛飾北斎を、娘のおえいが見守っています。現代では世界的な芸術家とされる北斎が、こんなに粗末な部屋で絵を描いていたというのも意外ですが、北斎もおえいも来客があっても散らかっているゴミを片付けもしない、変わり者だったのだとか。


こたつ布団にくるまり真剣な形相で絵を描く北斎と、ゴミの山を片付けもせずに見守る娘のおえい。

険しい表情で筆を取る葛飾北斎。まるで今にも動き出しそうなリアルさですから、しばらく筆先をじっと見つめてはいかが?
テーマに沿った企画展を随時開催〜企画展示室
期間限定で様々なテーマの企画展を開催する「企画展示室」は、4階の一部と3階フロアに設定されています。2016年11月のオープンから1月15日までは、開館記念展として『北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-』が開催。墨田区が所蔵するコレクションの中から、肉筆画や版画、摺物など、数々の作品が展示されました。中でも注目を集めたのは、約100年に渡って行方がわからなくなっていた北斎の絵巻「隅田川両岸景色図巻」です。約7mに渡って両国橋から山谷堀あたりまでの隅田川両岸を描いた壮大な絵巻物に、数多くのファンが集まり感嘆のため息を漏らしていました。

墨田区の収蔵するコレクション120点が惜しげもなく公開され、日本だけでなく世界中のファンが集まり賑わっていました。

北斎の肉筆画がに見入る来場者も多数。細やかな筆使いまでが見れるとあって、作品の前に立つやその場を動かなくなってしまう人も多数。

北斎コレクターとして知られる2人の逸品が公開!
大好評のうちに終わった開館記念展『北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-』に続き、2017年2月4日〜2017年4月2日に開館記念展IIとして『すみだ北斎美術館を支えるコレクター -ピーター・モースと楢﨑宗重 二大コレクション-』が開催されます。こちらは3月5日までを前期、3月7日からを後期と分け、展示内容の一部を入れ替えての開催。『富嶽三十六景 甲州石班沢』や『富嶽三十六景 武州玉川』、『東遊』といった葛飾北斎の代表作に加え、蹄斎北馬の『夕立図』や高井鴻山の『妖怪図』、魚屋北渓の『得吉方廼瀧』といった北斎門下の作品も見ることができますよ。葛飾北斎という存在が、日本の美術界に与えた影響の大きさを感られる内容です。観覧料は一般1000円、高校生・大学生・65歳以上700円/中学生300円/障がい者300円(団体割引あり)。
図書室やイベントスペースも併設
葛飾北斎という芸術家の情報発信基地であり、地域交流の場でもある『すみだ北斎美術館』の1階には、図書館やイベント用のスペースが併設されています。
図書館には葛飾北斎を中心に、浮世絵にまつわる本を多数収蔵。書籍の持ち出しはできませんが、誰でも利用できますから美術館に入る前に予備知識を得たり、気になった作者や作品について知識を深めるにはうってつけ! 大人向けの書籍だけでなく、子供向けのイラストを多用した本もありますから、美術に興味を持ったお子様を連れての利用もオススメです。
図書館と向かい合う形になっている講座室「MARUGEN100」は、ワークショップや講演会などが行えるイベントスペース。2016年1月には、演出家・宮本亜門氏によるリーディング公演『画狂人 北斎』も開催されました。

館内の棚に置いてある本は、自由に読むことができます。コイン返却型のコインロッカーもあり、邪魔な荷物を預けて本に集中できます。

貴重本の展示や館内蔵書のコピーサービス(白黒10円/カラー50円〜)もあり、規模こそ大きくありませんが充実した設備が特徴。

有名な研究家から譲り受けた本は閉架図書として保管してあり、PCの検索システムから検索・閲覧申し込みをすることができます。

1Fの「MARUGEN100」は、子供から大人まで幅広い人たちに、北斎や浮世絵に親しんでもらうためのイベントが随時開催中!
おみやげ
1階にあるミュージアムショップでは、北斎を中心に浮世絵にちなんだグッズや書籍を販売しています。ポストカード(216円)のような手軽な記念品からおみやげに最適なお菓子はもちろん、北斎の絵と人気キャラクターのコラボアイテムまで、色々取り揃えているので見て回るだけでも楽しいですよ。特に人気なのは、ズラリと取りそろえられた北斎や浮世絵を収録した画集。世界的な名画を目にした感動を自宅で再現することで、何度も反芻して楽しむことができます。文房具などの身の回りに置ける品に、お気に入りの浮世絵アイテムを使うのも“粋”かもしれしれませんよ。

北斎の名画、『隅田川両岸景色図巻』や『富嶽三十六景 御厩川岸より両国橋夕陽見』のクリアファイルは税込380円。

風月堂のゴーフレット(10個入り税込1080円)は、個別包装された袋に『富嶽三十六景』の景色が描かれ、東京のお土産にピッタリです。
スポット情報
  • 所在地:東京都墨田区亀沢2-72-2
  • TEL:03-5777 -8600(8:00〜22:00 休館日を除く)
  • 営業時間:9:30〜17:30 ※入館は閉館の30分前まで
  • 入館料金
    【常設展】一般400円/高校生、大学生、専門学校生、
         65歳以上300円/中学生以下無料
    【企画展】企画展ごとによって異なる
  • 駐車場:なし ※近隣にコインパーキング等あり
  • 公式ホームページhttp://mebuki.jp/