国立科学博物館(地球館)
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自然科学をテーマにした国内屈指の博物館
国立科学博物館は、1872年に湯島聖堂にて開催された国内初の博覧会の一部資料を公開する「文部省博物館」をルーツとする国内屈指の規模と歴史を誇る総合科学博物館です。1877年には、上野の山に新館が竣工し、名称が「教育博物館」となりこれをもって創立としています。
その後組織の改編や名称の変更、関東大震災による施設と資料の全喪失といった紆余曲折を経て、1931年に現在の日本館が竣工。戦後の1949年に現在の国立科学博物館という名称になりました。
今回は東京都内2カ所と茨城県つくば市1カ所に点在する国立科学博物館の施設のうち、上野本館、中でも2015年7月に一部リニューアルした地球館をご紹介します。「地球生命史と人類」をテーマにした質、量ともに圧巻の展示となっているので、ぜひ一度足を運んでくださいね。

展示エリアの広さはもちろん、高さ方向もゆったりとした作りになっていて、頭上に巨大な標本が展示されていることも。時には上方もチェックしてくださいね。

映像による展示はもちろん、体験型の展示もあります。写真は、複数人で地震の震動の到達と、震源地の測定を行う展示です。

トヨタ博物館と共同で復元された「白楊社 オートモ号」。人類の発展に大きく貢献してきた工業製品についても貴重な資料が展示されています。
宇宙や生命、人間の歴史をテーマにした壮大な展示
地球館の入り口がある1階では、リニューアルにより登場した地球史ナビゲーターに注目。宇宙史と生命史、人間史といった地球館の展示全体をつなげるゾーンになっていて、映像による展示と恐竜の骨格標本や気象衛星ひまわり一号などの展示が見られます。また、このほか従来からの展示もあり、さまざまな生物の多様性や自然を生き抜く工夫について解説すると共に、それぞれに生物がお互いに深く関わっていることについても紹介されています。

地球史ナビゲーターでは、周囲の大型モニターで映像展示が行われ、中心部には恐竜の骨格標本が展示。恐竜の巨大さに、圧倒されます。

海洋生物の多様性についての展示です。サイズはもちろん、生態の違いについてもわかりやすく解説されています。

環境に適応してたくましく生きる生物について学べます。このエリアではマングローブや湿原、温帯林といったエリアの生物を紹介しています。
科学技術の進歩と科学技術を使った地球観測
2階では科学技術についての展示が見られます。リニューアルによって登場したのは、観測ステーションと地球を探るサイエンスの2エリア。いずれも科学技術で地球を探る方法を説明すると共に体感できるような展示になっています。従来からの展示は、科学と技術の歩みとして、江戸時代以降の科学技術にスポットを当てて、日本の文化に根ざしながら、外国の文化を受け入れつつ発展してきた様子が紹介されています。

観測ステーションでは、地球の様子を表した画像やデータを見られます。表示は準リアルタイムなので、刻々と変化する様子がわかります。

ゼロ戦こと零式艦上戦闘機の実機も展示されています。展示機は偵察用の2座席に改造したもの。エンジンカバーが外され、エンジンのディテイールが見られます。

23センチのペンシルロケットから始まった、日本の宇宙開発の歴史とその技術について解説しています。はやぶさが持ち帰ったイトカワの微粒子の観察が行えるので、ぜひ見てみてくださいね。
力強く生きる哺乳類と鳥類
豊かな自然を備えた地球上には、さまざまな哺乳類と鳥類が生きています。3階ではそれらの剥製による展示を中心に、その多様性や生きるための知恵、絶滅種についての解説などが行われています。また、リニューアルによって、「親と子のたんけんひろば コンパス」が誕生。4〜6歳のキッズとその保護者を主な対象にしたエリアです。開室時間や入室方法などの詳細は、こちらをご覧ください

Watson T. Yoshimoto氏から寄贈された大型哺乳類の剥製標本がエリアいっぱいに展示されています。ぜひ間近で見て、その迫力を体感してください。

大小様々な哺乳類の剥製が展示されています。かつて上野動物園にいたフェイフェイの剥製や、絶滅してしまったニホンオオカミの剥製など、貴重なものも数多く展示されています。

個性豊かな鳥類の剥製も豊富に展示されています。愛らしい小鳥から、凜々しいワシやタカまでサイズやフォルムの違いを、ぜひチェックしてみてください。
恐竜の起源とその歴史
生物の進化の過程で大きな鍵を握っている恐竜たち。このエリアでは、恐竜の起源から大型化、多様性について、貴重な実物標本を中心に展示されています。10メートルを超えるサイズのティラノサウルスの姿は、実際にご覧になってその迫力を体感してください。
地球環境の変動と生物の進化
生命の歴史は誕生と絶滅の歴史でもあります。このエリアでは、変動する地球環境のなかで、進化してきた生物の道のりを解説しています。海から陸へ、そして空へ。多様な進化を遂げて地球で繁栄してきた生命の姿について、岩石や隕石、化石などを中心とした貴重な資料が見られます。猿人から人間に進化する過程は必見です。
自然の仕組みを探る
このエリアには、リニューアルによって日本の科学者たちの業績とそのパーソナリティを紹介する展示が誕生しました。自然科学系ノーベル賞受賞者と、国立科学博物館の所蔵資料を中心に日本の科学を築いた科学者を紹介しています。
さらに、従来からの展示では、物理法則や宇宙、物質の構造などを探るための技術や装置の紹介が見られます。温度や光、重力といった身近な物理法則から、目に見えない分子やナノの世界、宇宙の構造まで、様々な科学的な認識について学ぶことができます。
レストランでは多彩なメニューを提供
地球館の中2階には、レストラン「ムーセイオン」があり、多彩なメニューを提供しています。営業時間は10:00〜17:00(金曜日のみ〜20:00)で、食事は11時からの提供です。数量限定のセットメニューや、スタンダードなお肉やお魚の料理に加え、カレー/ハヤシ/オムライスやスパゲッティーと、バラエティー豊かなメニューがそろっています。ワンプレートメニューやサンドイッチ、ケーキやパフェ、アイスなどのデザートも用意されているので、軽いものを食べたいときやお茶の時間を楽しむこともできます。アルコールも含めて、ドリンク類も豊富です。

1日限定50食の「シェフのおすすめメニュー」(1500円)。お肉とお魚、野菜といろいろなお料理が楽しめるのがうれしいですよね。ライスかパン、コーヒーか紅茶がつきます。

上野といえばパンダ! というわけで1日限定30食の「パンダプレート」(1250円)です。パンダオムハヤシに、エビフライとカニ爪フライ、デザートがセットになっていて、コーヒーか紅茶、カップスープが選べます。
スポット情報
  • 所在地:東京都台東区上野公園7-20
  • Tel:03-5777-8600(ハローダイヤル)
  • 開館時間
    9:00〜17:00(通常、最終入館16:30)、
    9:00〜20:00(金曜日、最終入館19:30)
    ※上野恩賜公園において開催される「創エネ・あかりパーク2015」への協力のため、2015年10月31日(土)〜11月2日(月)の3日間は、20:00まで臨時夜間開館。(入館は19:30まで)
    ※特別展の場合や夏期、ゴールデンウィーク期間は、開館時間を延長する場合があります。
  • 入館料:一般・大学生620円、高校生以下無料
  • 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)、年末年始(12月28日〜1月1日)
  • 駐車場:近隣の駐車場をご利用ください。駐車場の情報はこちらから
  • 公式ホームページhttp://www.kahaku.go.jp/