東京おもちゃ美術館
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どんなところ?
さわれて遊べるミュージアムとして人気を集めている東京おもちゃ美術館。もともとは1984年に東京の中野にて開館したのですが、2007年に現在の場所に移転しました。現在の建物は、かつての四谷第四小学校の校舎の一部を再利用したもの。昭和10年に建てられた歴史的建築物であり、ドイツ人技師により設計されたとあって、随所に昭和モダンを感じさせるデザインがあしらわれています。
館内には、展示室はもちろん廊下にまでおもちゃがあふれています。その大部分が実際にさわって遊べちゃいます。シンプルなぶん遊び方がいっぱいあったりして、戸惑っても安心してください。館内にいる赤いエプロンをつけた人は、おもちゃ学芸員と呼ばれる遊びのスペシャリスト。遊び方はもちろん、それぞれのお気に入りのおもちゃも教えてくれちゃいます。
いちど訪れたお客様は、館内のおもちゃの楽しさにやみつきになって再訪されることも多いとか。ファミリーで訪れたパパさんの中には、昔とった杵柄ではないですけれど、かつて親しんだおもちゃを自在に操り、お子さんからリスペクトされる快感のとりこになっちゃう人もいらっしゃるそうです。取材時も親子連れの方が、ニコニコしながらおもちゃで遊んでらっしゃる微笑ましい情景が数多く見られました。ぜひみなさんも、この夢のようなおもちゃの世界を訪れてみてはいかがでしょうか?
小学校を再利用した作りのため、各所に昭和を感じさせる雰囲気のある館内。 ベビーカーおきばも完備。0歳から2歳児のためのお部屋も用意されているため、赤ちゃんも自慢の愛車を乗り付けて来館していました。ごきげんですね。 大小さまざまなだるまもいます。館内のどこかにいるので、探してみてくださいね。
常設展示展
● グッド・トイてんじしつ
受付を通って最初の展示室がこちらです。室内では、NPO法人「日本グッド・トイ委員会」が選定した優良おもちゃが展示されています。
展示室内には、実際にさわって遊べるおもちゃが用意されています。遊び方がわからなくても大丈夫。赤いエプロンのおもちゃ学芸員さんが、丁寧に教えてくれます。
いままでにグッド・トイに選定されたおもちゃは約400点とのこと。この展示室でふれられるのは、その一部です。
● おもちゃのもり
元は音楽室だった教室をアレンジして作られた部屋です。靴を脱いではいるとそこには、お部屋いっぱいに大小さまざまな木のおもちゃが。床は総ヒノキ貼りです。リラックス効果があるとされるヒノキの香りがたまりません。
お部屋に入ると目の前にどーんとあるのが、センターハウス。木で作られた2階建てのおうちで、スリット状になっているため中で遊ぶ子供の様子が外から見られるためママさんも安心です。 人気の木の砂場。2万個のヒノキのボールが敷き詰められています。取材日も大盛況で、子どもたちがみっちみちに詰まっていました。空いている時には、ママさんたちが遊んでいることもあるとか? ただし、くれぐれもカギやおさいふを砂場の中に落とさないように注意してくださいね! いっぱい穴のあいた木に、おもちゃの虫をいれたり出したりして遊ぶ「ひっつきむし」。虫と棒の双方に磁石がついています。ひっつきむしのかわいさと相まって、お子さんそっちのけで無心に遊んでいるママさんの姿が微笑ましかったです。
● おもちゃのまち きいろ
3階にあるこちらの展示室は、黄色をモチーフに、世界のおもちゃが展示されています。重力を感じさせる落ち物系のおもちゃや、光の屈折を利用した万華鏡には子供たちも夢中でした。と、同時にどうしてこうなるの? と不思議そうにしているお子さんも。おもちゃをとおして、ちょっとずついろんなことを学んでいけるのも、おもちゃ美術館の魅力のひとつです。
おままごと遊びができる「ごっこハウス」など、複数のディスプレイが行われています。 温かみのある照明もあって、室内はふんわりした空気に満ちています。 愛らしい木のお人形さんたちが住む世界。実際に手にとって、その表情も楽しんでみてください。
● おもちゃのまち あか
赤色をモチーフにした展示室で、日本の伝統的なおもちゃが展示されています。中のディスプレイは、屋根が低く作られていて、お子さんたちにジャストサイズ。そのぶん、大人にはちょっとつらいのですが、子どもと目線が同じ位置まで下がるため、いっしょに遊ぶのには好都合とか。
どこかの路地に迷いこんだようなレイアウトが印象的な展示室。小さな茶室も用意されています。 日本の伝統的なお人形やお面なども展示されています。 けん玉やコマ、お手玉などのおもちゃは、実際に手にふれて遊んでみてその魅力がわかるというもの。升のなかで喧嘩ゴマをして遊ぶのもおすすめ。
● ゲームのへや
世界中から集められたアナログゲームが展示されています。国際試合も開催される世界的なゲーム「テーブルサッカー」を筆頭に、いずれも遊びごたえたっぷりのものばかり。親子でヒートアップしないように要注意!
黒を貴重にしたおしゃれな内装の展示室です。ピカピカに磨き上げられた床と相まって、ちょっと大人な雰囲気? 多様なボードゲームが実際に遊べます。遊び方がわからないときは、おもちゃ学芸員がきっちりサポート! 国際試合も開催される人気のテーブルサッカー。日本代表のプレーヤーが訪れたこともあるそうですよ。
● 赤ちゃん木育ひろば
受付のある2階から階段を使って1階へ降りると、かつて理科室だった場所をアレンジして作られた「赤ちゃん木育ひろば」に到着です。ここは0歳〜2歳までの赤ちゃん限定のお部屋で、おむつ替えコーナーも用意されています。部屋はスギの木で統一されていて、床材はもちろんベンチやおもちゃに至るまですべてスギでできています。コンクリートの2倍の断熱性を持つスギは、夏涼しくて冬温かいという特性があるので、ハイハイをする赤ちゃんにはぴったりの材質。肌ざわりの柔らかさも好評で、取材中も競うようにハイハイで爆走する赤ちゃんたちが見られました。
フローリングのスギは東京多摩産。ベンチは宮崎県の飫肥杉です。飫肥杉は、九州の激しい台風にも負けない強靭な性質から江戸時代より珍重され、その出荷のためにわざわざ運河まで整備されたほどのブランド杉。ぜひそのすわり心地を確かめてください。 テーブルの上に置かれたおもちゃもすべてスギでできたもの。スギコダマの池とあわせて、人気を集めています。 思い思いに自分で動物を並べて、独自の世界を作る子供の姿がほほえましかったです。といっても、写真はおもちゃ学芸員さんが並べたもの。さすがの完成度の高さです。
企画展示
● アメリカと日本の古き時代の玩具
2階にある企画展示室では、テーマにそった企画展が行われています。2013年4月7日まで展示されているのが、東京造形大学教授の春日明夫氏がコレクションするアメリカのおもちゃ「フィッシャー・プライス トイズ」を中心とした展示です。
フィッシャー・プライス トイズは、バービー人形で有名なマテル社や、G・Iジョーで知られるハズブロー社と並ぶ、アメリカの老舗おもちゃメーカー。その創業は1930年にさかのぼります。この展示では、初期に生産されていたオリジナルのおもちゃや、ディズニーキャラクターのおもちゃなど、貴重なコレクションが見られます。
あわせて、フィッシャー・プライス トイズが創業した1930年からの日本のおもちゃの変遷についても展示されていて、文化や世相の違いによって、おもちゃがどのように変化していくのか、その差異を確認できる内容となっています。
貴重なおもちゃを収めたショーケースを中心としたレイアウトです。日米のおもちゃの違いを目の当たりにできる企画展となっています。 展示されているおもちゃは、全部で150点ほど。戦争を挟んだ激動の時代のおもちゃの変遷が興味深いです。 色使いはもちろん、どの部分を重視しておもちゃを作っているか、国民性の違いも垣間見えてきます。
ショップ
受付脇にあるのが「ミュージアムショップ Apty」です。店内には、おもちゃ職人の手によるハンドメイドのおもちゃが数多く取り揃えられています。並べられている商品は、スタッフの方が全国のおもちゃ職人さんと打ち合わせを重ねてセレクトしたアイテムばかり。どうやって遊ぶのかがわからないものがあったら、スタッフの方に聞いてみるのがおすすめです。思い入れたっぷりの説明が聞けちゃうことも!
数多くのおもちゃが並ぶ店内。色とりどりのおもちゃを眺めているだけでも、あっという間に時間が過ぎていってしまいます。 実際にさわれて動きを確かめられます。写真はスロープをカタカタとコミカルに降りていく、おもちゃのファミリー。 ハンドタオルやハンカチと組み合わせることで、多彩な表情を見せてくれるリングドール。手頃なお値段(700円)のためお土産にも人気です。
世界でひとつだけの手作りおもちゃを作って!
toy完成品のおもちゃを見たりふれたりするだけが、東京おもちゃ美術館の魅力ではありません。3階にある「おもちゃこうぼう」では、身近な材料を使った手作りおもちゃを作れるのです。
「まいにちメニュー」と呼ばれる無料のプログラムは「羽根付き紙風船」か「皿回し&コマ」のどちらかを無料で作れるというもの。平日は13時から15時の間におもちゃ工房で随時受け付け。休日は「羽根付き紙風船」が11時から、「皿回し&コマ」が14時からスタートで、当日2階受付での予約が必要です。
このほか、おもちゃコンサルタントによる手作りおもちゃ講座「TOY工房」も行われています。こちらは土日祝日を中心に適宜平日にも開催され、100円から500円程度の材料費のみで参加できます。TOY工房の開催スケジュールと内容については、こちらを確認してください。
スポット情報
● 所在地
東京都新宿区四谷4-20
Tel:03-5367-9601
営業時間
10:00〜16:00(入館は15:30まで)
休館日
木曜日(2月と9月に特別休館日あり)
入館料
こども(3歳〜小学生:500円)/おとな(中学生以上):700円/おとなこどもペア券:1000円
駐車場
なし。
公式ホームページはこちら